人狼のアニメ映画、あらすじと見どころ、ラストの結末ネタバレ | 宝物のような場面とストーリーたち

人狼のアニメ映画、あらすじと見どころ、ラストの結末ネタバレ

アニメ映画「人狼 JIN-ROH」は治安部隊に所属する青年が反政府ゲリラだった1人の女性と出会い、愛と使命の狭間で揺れ動く人間模様に重点を置いたアニメ映画です。

童話「赤ずきん」の赤ずきんと狼を物語の中に巧みにしのばせています。

押井守脚本で「ケルベロス・サーガ」の一作で2000年6月に公開されました。

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人狼のアニメ映画のあらすじ

人と関わりを持った獣が苦悩する物語

昭和30年代の日本・東京は第二次世界大戦で敗戦国から十数年が経過していました。

占領軍統治下の混迷を抜け出し、国際社会へ復帰を目指し高度経済成長の真っ只中。

しかし、強行された経済政策によってスラム化した首都では、失業者や凶悪犯罪、過激な反政府組織が生まれ、政府を悩ませていました。

そこで、治安の番人として強化服と重火器で完全武装した『ケルベロス』を設置。

高い戦闘能力を持つ精鋭集団は、次々に反政府組織を排除していきます。

ラストの結末

あまりに切ない幕切れ

ある日、主人公の伏は、自爆死した少女の姉、圭と出会います。

圭は、赤頭巾の絵本を伏に手渡しました。

伏は訓練の合間に圭と会うようになります。赤頭巾の絵本は二人の間に奇妙な絆を作っていきます。

ある時、伏に公安部員辺見が会いに来ました。辺見は、伏に付け回している奴等が居ると忠告します。

満月の夜、伏が重機関銃の手入れをしている時、圭から助けて欲しいという電話があります。彼女の待つ博物館に行くと、それは公安部の仕掛けで、辺見が筋書きを書いていたのです。

二人で逃げて行くときに、圭は全てを話します。それは活動中に逮捕されて公安の走狗になったということでした。

そして、はみ出した者同士、二人は心を通わせていきます。

二人は地下道に入り仲間達と合流します。教官の塔部も現れて、辺見が圭を利用していた事を話します。

伏がプロテクトギアと重機関銃を装備すると、人の皮を被った狼、人狼に変わります。

圭は伏に駆け寄ろうとしますが、狼に戻った伏に、仕方が無かったんだ、と泣き崩れます。

辺見は、追って来た伏に擲弾筒を撃ち込みますが装甲に弾かれ、辺見に、伏は容赦なく銃弾を浴びせました。

塔部は彼と圭を残し皆を撤収させますが、伏はなぜ彼女を殺す必要があるのかと問います。

伏は、悩みますが、塔部は、人と関わりを持った獣の物語に結末を付けろと伏に銃を渡します。

圭は、命乞いをするように、自分の事を伏の記憶に刻むように赤頭巾の物語を語るのです。

伏は喘ぎ、慟哭のように銃声が鳴り響きます。そして、塔部は、狼は赤頭巾を食べたと言って、煙草を投げ捨てるのです。

人狼のアニメ映画の見どころ

プロテクトギアを装着した部隊が圧巻

押井守の代表作「ケルベロス・サーガ」のうちの1作で、第二次世界大戦後のドイツの占領下である日本を舞台にしたアナザーストーリーで、押井守がプロテクトギアを着たケルベロスが活躍する世界を描きたいと思って作った作品です。

押井守独特な『リアルな軍事』とSF的な要素が取り込まれ、無骨なダンディズムが表現されています。

哀しく切ない救いようのない内容なのに、何度も見たくなる不思議な魅力があります。

人狼のアニメ映画のキャラと声優

獣が人間になる時の細やかな声の変化は?

・伏一貴(ふせかずき)
首都圏治安警察機構警備部特殊機甲大隊第2中隊第3突入小隊の前衛隊員で階級は巡査です。

無口で感情を表に出すことが極端に少なく寡黙な青年。体格に恵まれ、射撃や格闘技、ストーキングなどあらゆる戦闘技術に優れています。

セクトの「赤ずきん」であった阿川七生(あがわななみ)の制圧に失敗して彼女の自爆を許し、部隊を危険に晒したことから特機隊員養成学校で再訓練を命じられます。

声優担当は藤木義勝(ふじきよしかつ)で、押井守にどこか犬のような存在感を気にいられていて、実写映画第2作目の「ケルベロス 地獄の番犬」で主役である乾(いぬい)役も演じています。
・雨宮圭(あまみやけい)
かつて「赤ずきん」だった少女で逮捕歴もある筋金入りの活動家。

阿川七生の姉を名乗り、七生の遺骨が納められた共同墓地で伏と出会い、心を通わせていきます。

声優担当は武藤寿美(むとうすみ)で、夫はアニメーターで本作の監督・沖浦啓之です。

「長くつ下のピッピ」のアニカ役や、アニメ「ほしのこえ」の長峰美加子役も担当しています。

人狼のアニメ映画の監督は?

アニメーターでもある画力に注目!

監督は沖浦啓之(おきうらひろゆき)が務めました。

大阪出身のアニメーター、アニメ監督です。

「AKIRA」や「老人Z」などの原画を経て、2000年に本作で初監督、2013年に「ももへの手紙」で芸術選奨新人賞を受賞します。

最近では、「思い出のマーニー」「君の名は」で原画の制作に参加しています。

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