人間にとって、極限の状態におかれることはどういうことでしょうか。
あまり本当に体験はしたくないことですが、映画で疑似体験をして、謎の場所に閉じ込められて、精神状態が限界に達するとどうなるかという話です。
この記事では、キューブの作品のもたらす、とても不可解な現象、状況を考えるヒントを書いています。
映画の中には、たくさんの謎があり、「分からない」ことから見ている側をも不安になりますが、それがこの映画の面白さかもしれません。
「キューブ」のあらすじとラストの結末
キューブを抜け出せる⁉︎(ネタバレ)
彼らが目覚めると、見覚えのない立方体の部屋にいました。
見覚えのない5人、その立方体の部屋を出ますが、いくつかの部屋を抜けた5人が、一人の男性、自閉症のカザンと出会います。6人になった一行は、扉を開き続けます。
ある部屋に入った瞬間に、酸がレンの顔に吹きかかり、レンは、顔を溶かされて死んでしまいます。
やがて、彼らが部屋で目覚めてから10時間ほどが経過し、彼らのストレスはピークに達していきます。
そんな時、ワースが衝撃の告白をしました。それは、彼がこの建物の外壁の設計に関わっていたということでした。
それによると、建物は立方体の計17576の部屋から構築され、出口は一つしかないと言うことでした。
彼らが建物の上階に辿り着いた時、ハロウェイが落ちかけます。それをクエンティンが手を掴みながらわざと離して彼女は落ちて死にます。
やがて、彼らは17576個の部屋が移動していることに気づきます。正しい部屋に入れば、出口へ行けると言うことに。
さらに、扉の前の3つの数字についても読み解きます。素数ではなく因数だったのです。
そして、カザンは数学の天才で、一瞬にして因数を求めることができたのです。そのおかげで正解の部屋にたどり着きますが、心が平静を保てずに、殺し合いになり、最後はカザンだけが、出口へと向かうことができたのです。
【前書き】
今回は映画「キューブ」について個人の感想やキャストのちょっとした豆知識であったりこの作品に関する情報をまとめていますので、ぜひご覧になって下さい。
「キューブ」の感想
人間の本性が見られる
この作品は、具体的なこれといったテーマは感じ取れなかったのだが、単純に人間の極限での本性というのが感じられるのかなと思いました。
見知らぬ男女が謎の場所に閉じ込められて、精神状態が限界の人同士の小競り合いのようなものがあり、見ていてとてもこころが苦しくなるような場面も多々ありました。
たくさんの謎があり、「分からない」ことから見ている側をも不安にさせるような作品です。多少グロテスクなところもあって、見ていて冷汗をかいてしまいました。
これは私個人の主観によるものなので、人それぞれ感じ方は異なるかと思いますが、人の本当の姿というのを実感できる作品だと思います。
「キューブ」のキャスト
監督は代表作「ハウンター」、「スプライス」を脚本したあの方
[監督]
ヴィンチェンゾ・ナタリ(映画監督、脚本家)
出身地:アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト
「スプライス」や「ハウンター」などの代表作がある。
奇才的なヴィンチェンゾワールドで名作を生み出している。
[出演者]
モーリス・ディーン・ウィント(カナダの俳優)
出身地:イギリス レスターシャー 吹替:玄田哲章
映画だけでなくテレビ出演もしている多様な俳優である。
ニコール・デ・ボア(カナダの女優)
出身地:カナダ トロント 吹替:津村まこと
「デッドゾーン」シリーズに出演している有名なカナダ人女優
デヴィット・ヒューレット(イギリス人俳優)
出身地:イギリス レッドヒルズ 吹替:田原アルノ
監督のヴィンチェンゾ・ナタリとは高校の同級生であり、この監督の作品には頻繁に顔を出している。デヴィット自身俳優だけでなく監督、脚本家までやりこなす二刀流である。
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シリーズ3作品
・キューブ(今作品 1997年)
・シリーズ2 キューブ2(2002年)
評価:シリーズ1に比べて、ミステリアスさが感じられないなど、好評する方は少ないようです。
個人的な意見としては、全作品よりもミステリアス感がない分テイストも変わっていてS F感がつよくそれもそれで楽しめるのではないかと思います。
・シリーズ3 キューブ ゼロ(2004年)
評価:前作品のキューブ2より好評する方が多いという印象です。
個人的な評価としては、前の2作品に比べて、断然グロさが増しています。ですが、このシリーズの謎がここで明らかになって、とても見所のある作品であると思います。