アニメ映画「ベルヴィル・ランデブー」は2004年12月に劇場公開されました。
監督・脚本はフランス人のアニメーション作家であるシルヴァン・ショメが担当しています。
人物や街、船などに過剰なデフォルメを加えた作画が特徴的で、2003年にアカデミー賞長編アニメ映画賞などにノミネートされました。
オシャレでノスタルジックな作風と、強烈なスウィング・ジャズの音楽が心に残ります。
この記事では、アニメ映画のあらすじとラストの結末、キャラと見どころを紹介しています。
️ベルヴィル・ランデブーのアニメ映画のあらすじ
おばあちゃん、大都市「ベルヴィル」に孫を探しに行く!
第二次世界大戦後のフランス。
内気で孤独な孫のシャンピオン。
彼に元気になってほしいと思っていたおばあちゃんは、テレビで人気のトリオ歌手『トリプレット』の番組を見せたり、ピアノのや犬のブルーノを与えたりしますが、一向に興味を示しませんでした。
しかしある日、シャンピオンの部屋で自転車の写真や新聞記事がスクラップされたものを見つけ、試しに三輪車をプレゼントしてみます。
たちまち夢中になったシャンピオンはやがて自転車レーサーになることを夢見て、世界最高峰の自転車レース〈ツール・ド・フランス〉の出場選手になりました。
大会中、謎のマフィアにシャンピオンと他2人の選手が誘拐されてしまいます。
最後ラストの結末
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誘拐されたシャンピオンたちはフランス・ワイン・センターの一画に閉じ込められていました。
違法賭博の賭けの対象として過酷なレースを強いられていました。
孫を見失いお金も尽きたおばあちゃんとブルーノは、橋の下で野宿することに。
焚き火をしていると、三人の老婆と知り合います。
彼女たちは昔「ベルヴィルのトリプレッツ」としてステージに立っていた人気の三つ子姉妹歌手でした。
意気投合したおばあちゃんはアパートに招かれ疲れを癒します。
その後、たまたまキャバレーでおばちゃんと三つ子たちが演奏をしていると、客席にマフィアのボスと共にシャンピオンを連れ去った黒づくめの男たちの姿を見つけます。
シャンピオン救出に乗り出したおばあちゃんと三つ子とブルーノは、マフィアに変装して賭博場に忍び込みます。
シャンピオンたちの固定された自転車装置をはずし、街中を疾走します。
追いかけるマフィアたちの車は、一台また一台と脱落していきました。
無事に橋まで逃げ切り、シャンピオン救出劇は成功しました。
時は経ち、年老いたシャンピオンがテレビを見ています。
隣にはもうおばあちゃんは居ません。
テレビを消して「終わったよ、おばあちゃん」とひとり呟くのでした。
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劇中で三つ子三姉妹が歌う主題歌に注目‼︎
・孤独で自転車好きの孫のシャンピオン役をミシェル・ロバン
・孫を探すために奔走するおばあちゃん役をモニカ・ヴィエガス
・三つ子のローズ役をリナ・ブードロール
・バイオレットをマリ・ルー・ゴーティエ
・ブランシェ役をミシェル・コシュトゥー
が担当しています。
ナ・レーションはジャン=クロード・ドンダ
また、作中には実在するフランスの有名人が多数登場しています。
フランス大統領のシャルル・ド・ゴールなど。
️ベルヴィル・ランデブーの見どころ
日本のアニメクリエーターも大注目のシルヴァン・ショメ!
この作品の最大の見どころは作中でほとんどセリフがない所です。
とにかくおばあちゃんや犬のブルーノ、レコードや車、汽車などありとあらゆるものが画面上で動き回るのですが、セリフがない分、想像力を掻き立てられます。
シュールなストーリーに際立つスウィング・ジャズが耳に心地良く、動くもの全てが音を奏ででいるような錯覚にとらわれます。
まさに音楽を“観て”いると言ってもいいほどに!
何度でも観たくなる独特なアニメーションにテンポが小気味よく、大人から子供まで愛されて作品です。