アニメ映画「戦場でワルツを」は日本では2009年11月に劇場公開された、イスラエルの作品です。
1982年のレバノン内戦での記憶を探っていく、監督フォルマン自身を描いたドキュメンタリー映画です。
第81回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、放送映画批評家協会賞の外国語映画賞受賞など、多くの評価を得ています。
この記事ではアニメのあらすじと、衝撃の最後、ラストの結末、見どころを紹介しています。
戦場でワルツをのアニメ映画のあらすじ
抜け落ちた記憶を探すことに
1982年、当時19歳だったアリ・フォルマンはイスラエル軍の兵士でした。
そして数年後、その時代の友人と再会し、友人が悪夢を見るようになったと相談されます。
その話を聞いた時、フォルマン自身は、その時の記憶だけ失われていることに気が付いたのです。
しかしその夜フォルマンは、その当時仲間たちと一緒に海水浴をしている記憶が蘇ったのです。
フォルマンのその記憶が正しいのかも分からなかったため、友人の心理学者であるザハヴァの元へ向かいます。
ザハヴァは記憶を取り戻すために、その時期を共に過ごした知り合いたちに会いに行くことを提案します。
最初は断るフォルマンでしたが、記憶を取り戻すために当時の知り合いに会うことに決めたのですが…?
最後ラストの結末
知り合いに会いに行くにつれて一部の記憶を取り戻したものの、全ての記憶が戻ったわけではないフォルマンは更に知り合いたちに会いに行きます。
当時の幹部たちの話を聞いていく中、当時の大統領のポスターの前でまるでワルツを踊っているかのように銃を撃ち続ける兵士の姿の記憶も思い出していました。
そしてフォルマンは、初めて見た海水浴の記憶の続きを見ました。
海水浴を終えたフォルマン。その後、泣きじゃくる女性を見かけたという記憶でした。
その後フォルマンは医者から、「心的外傷後ストレス障害」の可能性があると診断され、もう一度ザハヴァの元へ向かいます。
ザハヴァを訪れた後も、当時の知り合いの元を訪ね歩いたフォルマンは、ついに全ての記憶を取り戻すこととなります。
そう、あの海ですれ違った女性たちは「サブラ・シャティーラの虐殺」によって家族を失ったパレスチナ難民だったのです。
虐殺された人々の中には、まだ幼い子供もいました。
そんな残酷な現場を目の当たりにしたフォルマンは、自らの記憶を無意識のうちにふさぎこんでいたのでした。
戦場でワルツをのアニメ映画のキャラと声優
フォルマンたちの声優は?
アリ・フォルマン
主人公であり、イスラエル軍の兵士をしていました。
声優はアリ・フォルマン本人が担当しています。
ボアズ・レイン=バスキーラ
フォルマンの友人。悪夢に悩まされていることをフォルマンに相談します。
声優はミキ・レオンが担当しています。
ザハヴァ・ソロモン
フォルマンの友人であり、イスラエルの心理学者です。
心的外傷の研究もしています。
声優はザハヴァ・ソロモン本人が担当しています。
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衝撃の映画
実体験を元に作られたドキュメンタリーアニメ映画で、戦争をリアルに感じることができる作品です。
幻想的な映像が魅力的な反面、虐殺の残酷なシーンも多く描かれています。
そして何といってもラストシーンは衝撃的。
ぜひご自身の目で確かめてみて下さい。