アニメ映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」は2008年8月に劇場公開されました。
監督は押井守、「イノセンス」以来4年ぶりのアニメ作品です。
森博嗣(もりひろし)の小説「スカイ・クロラ」を原作としており、おおまかなストーリーや世界観は原作に沿っているものの、ラストも含めて原作と異なる設定も多くあります。
現実とはやや違う世界に住む「ギルドレ」と呼ばれる永遠に歳を取らない子供たちの切ない愛の物語です。
この記事ではアニメのあらすじとラストの結末、キャラと声優、見どころを紹介しています。
️スカイ・クロラのアニメ映画のあらすじ
もう一度、生まれてきたいと思う?の答えは?
思春期の姿のまま、永遠に生きることを義務付けられた「ギルドレ」と呼ばれる子どもたち。
他者に殺されることでのみ死ぬことができる特別な身体を有しています。
彼らはもうひとつの現代で、ショーとしての戦争で戦闘機に乗って毎日同じことが繰り返される日常を生きています。
そんな中でも誰かを愛し、懸命に生きる果てに運命を変えようとする子どもたち…。
最後のラスト結末
いくら愛し合っても戦闘で死に、また別の人間になって戻ってくる。
また愛してもまた死んでいく…。
その無限のループを草薙は嘆いていました。
繰り返される運命を草薙と共に変えたい優一はティーチャーを撃つことを心に決めます。
しかし、出撃した優一が戻ることはありませんでした。
季節は移り変わり、優一の代わりに新しいパイロットが配属されます。
タバコに火を着け、マッチをふたつに折る仕草は優一の生まれ変わりを示唆していました。
草薙は心の中で「待っていたわ」と微笑みました…。
️スカイ・クロラのアニメ映画のキャラと声優
豪華俳優陣が脇を固める本作の魅力!
・優一
本作の語り部であるエースパイロットは函南優一(カンナミ・ユーヒチ)です。
戦死した栗田仁朗(クリタ・ジンロウ)の補充要員として転属してきました。
声優担当は俳優の加瀬亮(かせりょう)です。
・草薙
かつてはエースパイロットだった基地の女性司令官は草薙水素(クナサギ・スイト)です。
昔の仲間「ティーチャー」との間に子どもをもうけています。
声優担当は女優の菊池凛子(きくちりんこ)です。
他にも土佐野尚史(トキノ・ナホフミ)役を谷原章介、マスター役を竹中直人、三ツ矢碧(ミツヤ・ミドリ)役を栗山千明が担当しています。
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押井守監督が伝えたかったこととは?
ヴェネチア国際映画祭でデジタル賞を受賞した本作は臨場感あふれる3DCG映像が見どころのひとつです。
そして押井守監督といえば「うる星やつら」や「機動警察パトレイバー」などの初期作品や、「攻殻機動隊」や「イノセンス」などのコミックが原作の作品が有名ですが、本作は小説が原作となり、いままでの作品とは違う新しい押井守が堪能できます。
また若者を意識した作品と言っていることから、自殺やニートが多い若者世代に、存在意義や生きる意味などに踏み込んだ内容が読み取れるストーリーとなっています。
そして本作にも押井守監督の愛犬のバセットハウンドが描かれていますので、お見逃しなく!