時をかける少女の映画、あらすじと最後ラストの結末、尾道三部作とは? | MITU-Screen
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時をかける少女の映画、あらすじと最後ラストの結末、尾道三部作とは?

大林監督の尾道三部作の一つで、1983年に公開された日本映画です。

大林監督は2020年4月に肺がんのため亡くなられました。82歳でした。

実は、最後の作品「海辺の映画館―キネマの玉手箱―」もやはり尾道を中心として撮影を行ったそうです。

この記事では、あらすじと、キャスト、主題歌や原作小説、大林監督のことを紹介しています。

思春期から大人へと、変わっていく不安定な少女の気持ちを、映画でご覧ください。

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時をかける少女のあらすじ

謎の理科実験室

土曜日の放課後、掃除当番だった芳山和子は、同級生の深町一夫と浅倉吾朗らとともに理科室にいました。

隣の実験室で物音を聞いた和子はおそるおそる中に入ります。

するとフラスコが落ちて割れ、ラベンダーの香りのする白い煙が漂い始めました。和子は気を失います。

保健室で気が付いた和子は深町、吾朗らと帰宅します。その帰りに深町の家の温室でラベンダーの花を見つけるのでした。

次の日の日曜日に和子は吾朗に借りたハンカチを返しに行きます。

そして月曜日、違和感を感じながらも学校の一日を終えます。その夜、地震が起こり、吾朗の家の酒屋が火事になりました。

心配して慌てて駆けつける和子でしたが、火事は無事に収まりました。

次の日の火曜日、妙な夢を見て起きる和子でしたが、学校に向かいます。しかしその日は前日に体験したことと同じことが起こります。つまり同じ月曜日を繰り返していたのでした。

時をかける少女の結末は

自分が同じ一日を繰り返したこと、地震と家事が起こったことを吾朗に話しましたが、熱でもあるのかと信じてもらえません。

しかしその夜火事は起こりました。

心配でかけつけた深町に、自分はどうかしてしまったころ、時間が逆戻りしてしまったこと、そして今日一日そっくりそのまま体験したことを話します。

深町はテレポーテーションとタイムリープが同時に起きていると答えました。共感する深町に安心する和子でした。

次の日の火曜日、小さい頃の深町との思い出が実は吾朗だったと気づく和子は、深町は何者なのかと彼を探しに、温室へ行きます。

そこでラベンダーの香りをかいだ和子はテレポーテーションして深町のもとへたどりつきました。

驚いた深町は、自分は未来人で薬学に必要な植物の採取のためにこの時代に来たことを告白します。

そして和子と、あの土曜日の理科実験室に帰ろうと呼びかけます。

時をさまよいながらも、もとの実験室に戻った二人でしたが、深町はもとの時代に帰らなくてはいけません。

二人はいつかまた会えることを約束し、別れていくのでした。

幾年の後、和子は大学に残って薬学を学んでいます。ある日大学にやってきた青年と廊下ですれちがいます。

お互いに気になり、振り返る二人ですが、あえなく遠ざかってゆくのでした。

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時をかける少女の主題歌

歌われ続ける名曲

主題歌、作詞作曲は松任谷由美、編曲は松任谷正隆です。歌っているのは映画の主役を務めた原田知世です。

1983年に三枚目のシングル作品として、発売されました。初々しくもあり、やさしい彼女の歌声は印象深く、当時から人気がありました。

その後も“いきものがかり”など多くのアーチストがカバー曲をリリースしています。

なお、時をかける少女は様々な形でメディアになっていますが、元は小説で、あの有名な筒井康隆の作品です。

時をかける少女のキャストと監督

大林監督名作

1983年に公開された日本映画です。

以下キャスト

・芳山和子(原田知世)中学三年生。理科実験室の薬品により時間を旅する能力を得る。
・深町一夫(高柳良一)未来人。薬学に必要な植物採取のため現代に来る。
・堀川吾朗(尾美としのり)和子の同級生。友人で幼なじみ。

監督は大林宣彦。

1938年生まれ広島県尾道市出身です。十五歳の時に小津安二郎監督が「東京物語」を撮影する所を見て感銘を受け、映画監督を目指しました。

「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は尾道三部作と呼ばれています。

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時をかける少女のロケ地

美しい街尾道

ロケ地は広島県尾道市です。東京より約六百㎞、大阪より約二百㎞に位置する尾道は瀬戸内海を見下ろす温かい穏やかな気候にも恵まれています。

映画が撮影された頃は、坂が多く、昔ながらの古い町並みが見られます。寺社や森、坂の上の家も風情があります。

現在では開発された場所も多くありますが、風情のある町として人気が高い観光地となっています。

時をかける少女の見どころと感想、監督の思い

思春期から大人へと、変わっていく不安定な少女の気持ちを、よく表している映画だと思います。

深町との別れのシーン「苦しい、これは愛するってこと?どうして時間は過ぎていくの?」和子の言葉は直球で胸にささるものがあります。

遠い昔に忘れてしまっていた感覚を思い出し、そして何だか切ない気持ちにもなります。

「また会える、忘れても私はまたあなたを見つけることができる。さようなら」自分を信じて、また新たな未来が始まります。

大林監督は2020年4月に肺がんのため亡くなりました。82歳でした。最後の作品「海辺の映画館―キネマの玉手箱―」もまた尾道を中心とした撮影が行われました。

平和の祈りを込めた作品だそうです。映画に込められた大林監督の思いをもっと知りたくなりました。

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