映画「アメリ」はパリ・モンマルトルに暮らす人々を描いた、ジャン=ピエール・ジュネ監督の快作と言われています。
2001年4月に公開されたフランス映画です。ノートルダム寺院やパリ北駅、パリ東駅、サン・マルタン運河などパリの各所でロケが行われ、パリジャンの日常が良く描かれているんですね。
実は、日本では、ゲテモノ映画と勘違いしたB級映画専門のアルバトロスが配給したそうです。しかし、興行収入16億円を記録しました。その後、芸術作品を手掛けるきっかけとなったとか。
この記事では、映画のあらすじ、キャストと音楽について紹介しています。
なんとも言えない気持ち良さを味わえるこの映画、ぜひご覧ください。
アメリのあらすじ
空想少女の行く末は、、。
元軍医の父が、幼いアメリを心臓病と誤診したため、小学校に行けなくなり教師だった母から勉強を教えてもらったアメリ。
母は、事故で早く亡くしたアメリは孤独でありながらとても空想壁のある子に育ちました。
22才になったアメリは一大決心をして家を出、パリのモンマルトルでアルバイトをしながら一人暮らしを始めます。
ダイアナ妃が、事故死したテレビのニュースに驚いたアメリは、思わず香水の瓶の蓋を床に落とします。
蓋が当たったタイルから妙な音がしたことからタイルの壁が空洞になっているのが分かり、手を入れてみると小さなブリキの缶が出てきました。
ブリキの缶を開けるとそこには男の子が大切にしまっていたような写真と模型が入っていました。
アメリは、ブリキ缶の宝箱の持ち主へ帰そうと奔走し見事持ち主を発見してしまうのです。
持ち主が、数十年ぶりに宝箱を手にした瞬間の顔は何物にもかえがたい喜びに満ちた顔でした。アメリはそのことから人々に親切にする喜びに目覚めたのです。
まわりの人たちを幸せするいたずらをしながら暮らすアメリ。そんなアメリは、突然の一目ぼれすることになります。
アメリが片思いした青年(ニノ)は、かなり変わった収集癖のあるマニアでした。アメリは、ニノが他人の要らなくなった証明写真をコレクションしていたアルバムを拾ってしまいます。
最後ラストの結末
アメリは友人のレイモンに、ニノの落とし物のアルバムを見せます。
そして、同じ男が何枚も写っていることから、ニノがこの男を探しているのではないかとレイモンと話し合います。
ある日、アメリはニノがアルバムを探しているという張り紙を見つけます。
しかし、張り紙に書いてある番号に電話をする勇気がなかなか出ませんでした。
レイモンに相談をして、勇気を出してニノの職場を訪ね、ニノのバイクにメッセージを残して帰ります。
アメリは会うことなしにニノにアルバムを返すことが出来ました。
しかし、ニノは会えなかったアメリの存在が気になり出すのです。
ニノはアメリに会いたいがために再び張り紙を張り、アメリはそこで拾った写真にドゥ・ムーランに来るようにと書いておきました。
写真の指示通りカフェにニノはやって来ますが、アメリは自分だと言い出せず、友人のジーナに頼んでメッセージを渡してもらうのです。
ニノが帰ってしまって、アメリは落胆してレイモンに再び相談します。そしてレイモンはアメリの背中を押し勇気づけるのでした。
アメリのメッセージを読んだニノは指定された駅に向かうとスキンヘッドの男の写真が写真機から出てきます。
それでスキンヘッドの男は写真機の修理屋だということをニノは知ります。アメリはニノの願いを叶えることができたのです。
そして、ニノが再びカフェに来ますが、ジーナがニノのことを確かめようと話をします。
それを伝え聞いたアメリは自分が失恋したと思いこみ、ショックを受けます。
落ち込んで殻に閉じ籠っていたアメリにレイモンがビデオメッセージを送ります。
それに再び勇気をもらったアメリが部屋を飛び出すとなんとそこにニノがいたのです。
ついに、二人の思いが通じ合い、愛し合うようになります。
その後、アメリが少しだけ親切にした人達の多くは新しい生き方を見つけていきます。
レイモンも絵の世界で頑張り始めます。
そして、幸せそうなアメリとニノは自転車の二人乗りでパリの街を走っていったのでした。
アメリのキャスト
アメリを取り巻く人々
アメリ:オドレイ・トトウ
空想力が豊かな不思議ちゃん 人付き合いは苦手です。
ニノ・カンカンポア:マチュー・カソヴィッツ
収集癖がありポルノショップやお化け屋敷でアルバイトをしています。
レイモン:セルジュ・メルラン
ガラス男で画家です。
マダム・シュザンヌ:クレール・モーリエ
アメリが働くカフェのママです。
ドミニク・ブルトドー:モーリス・ベニシュー
宝箱の持ち主です。
ラファエル・プーラン:リュファス
元軍医のアメリの父です。
アマンディーヌ・プーラン:ロレーラ・クラヴォッタ
元教師のアメリの母で、アメリが子供のころに事故死しました。
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アメリの音楽を担当したのは、ヤン・ティルセン。心地良い音色に心癒される方も多いのでしょう。
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