映画「永遠の0」は2013年公開の日本映画です。
2006年に発売された百田尚樹の小説をV6の岡田准一が主演して2013年に映画化されたのですね。
舞台は太平洋戦争、1人の戦闘機パイロットが神風特攻するという、切なさ満載の映画です。
この記事では、映画のあらすじと感想、キャストと原作小説の紹介をしています。
映画をご覧になった方は、ぜひ原作小説を読むことをお勧めします。
永遠の0のあらすじ
生きることを説いた戦闘機乗り
佐伯健太郎は弁護士を志ていましたが、司法試験に何度も落ち自信を無くしていました。
そこにノンフィクション作家を目指す姉の慶子に誘われ、一緒に祖父の宮部久蔵について調べる協力しました。
実は、祖父の健一郎から、実際の祖父が宮部久蔵だと聞かされ、驚きを隠せなかったのです。
宮部久蔵は優秀な操縦技術を持つパイロットですが、妻子に必ず帰ると約束しており、命を重んじる発言により臆病者と言われ多くの反感を買っていました。
毎晩鍛錬を怠らず、機体整備にも気を使い、慎重な操縦を行い、実戦では撃墜するより撃墜されないことを説くなど当時としては非常に珍しい人物でした。
旧海軍関係者を取材していくと当時は宮部に対し反発していたが、今生きているのは宮部のおかげだと感謝していました。
健太郎と慶子の祖父大石もその一人で特攻に出撃する直前に、宮部が強引に飛行機を交替させられたことで生き延びた元パイロットでした。
最後ラストの結末
賢一郎は宮部と交換した機体から、「生還できたら家族を頼む」という内容の賢一郎あての手紙を発見します。
つまり宮部はエンジントラブルに気づいていて、それによって賢一郎が生還する可能性があると信じて、健一郎にすべてを託したということだったのです。
終戦後、賢一郎は宮部の遺言を守って、宮部の妻の松乃たちの行方を探し出します。
そして、妻子の元に通い続けます。そんな賢一郎に心を許した松乃はその後賢一郎と再婚したのでした。
調査の結果、宮部についてすべてを知った健太郎が空を見上げると、零戦に乗った宮部が笑いかけるのを見た気がしたのでした。
映画を見た後の感想
あの時期に何が正しいのかは言えなかった
戦時下でありながら生きることを説いた宮部について調べていくうちに、彼らの壮絶な過去を知りこれまでの考え方を変えていきました。
お国のために死んでいくことが誇りとされていた時代に、家族にために生き抜くと口に出せる宮部の考えに共感を覚えました。
ただ、せっかく家族のために生き抜いてきたのに、最後は後輩パイロットにわざと整備不良の飛行機と交替させ、彼を生き延びさせたことは、すっきりしませんでした。
宮部の葛藤と覚悟はわかりますが、生き延びた人はつらい記憶を背負い事になる、ということも重たい事実なんだと感じました。
永遠の0のキャスト
佐伯健太郎は三浦春馬
監督はALWAYS三丁目の夕日の山崎貴監督です。
宮部久蔵を演じたのは国民的アイドルグループV6の岡田准一です。今作で岡田は自身初の日本アカデミー賞最優秀男優賞を受賞しました。
ただ、残念なのは、佐伯健太郎が三浦春馬が演じていたということです。
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今作がデビュー作
作者は小説家の百田尚樹で、長らく放送作家をしていました。
この、永遠の0は小説家としてのデビュー作でした。
デビュー作で100万部を突破し代表作になり、次々と作品を世に出しています。