映画『アバウトタイム~愛おしい時間について~』は2013年公開のイギリス映画です。
ほんわかした恋愛映画にSFの要素が混ざっているという面白い作品です。
イギリスの週末興行収入ランキング初登場第1位を記録、ムービープラスアワード2014映画スペシャリスト大賞 ベストカップル賞1位も取っています。
日本でも大人気で、2014年「an.an」エンタメアワード ”心に残る映画・ドラマ・本” 映画部門 第1位を取っています。
この記事では映画のあらすじ、監督とキャスト、最後に感想と評価も紹介しています。
心温まる、裏切らない恋愛映画をお楽しみください。
映画のあらすじ
彼女を作るためにタイムトラベル
イギリス南西部コーンウォールに住んでいる主人公ティムは、家族と仲良く平和に暮らしています。
海辺でピクニックをしたり、週末は庭で映画を観たりと充実した日々を送っていました。
ティムは21歳の誕生日に、この家に生まれた男にはみんな、タイムトラベルをする能力があることを父から告げられます。
ティムは奥手でなかなか彼女ができません。タイムトラベルの能力を使ってなんとか彼女を作ろうとするのですが、能力を使っても、初恋の女性にフラれてしまいました。
その後一人で家を出てロンドンへ移り住み、弁護士を目指します。ある日バーでメアリーと出会い、恋に落ちます。
ところが、タイムトラベルをして友人を助けたために、メアリーと出会わなかったことになってしまいます。困ったティムはまた過去に戻り、なんとかしてメアリーの心を掴もうとするのでした・・・・。
最後ラストの結末
タイムトラベルを繰り返して、なんとかティムの人柄でメアリーと結ばれます。
そしてティムの美しい故郷コーンウォールで結婚式を挙げることに。
しかし、せっかくの結婚式が大雨が降り、ティムは残念がりましたが、メアリーは幸せだと言って、おかげで、素晴らしい結婚式になったのです。
その後2人には娘のポージーが生まれます。
ある日、ティムの妹のキットカットが交通事故に会います。その妹を助けようとタイムトラベルすると、我が子が全く違う男の子になっていたのです。
自然の原理はタイムトラベルには通用せず、精子が違うものに変わってしまうのでした。
したがって、妹キットカットを助けるにはタイムトラベルに頼らずに、自分たちだけで妹の心を助けるしかないと知ります。
やがて、ティムとメアリーのおかげでキットカットは元気になり、心から愛せる男性も見つけます。
その後ティムの父親にガンが見つかります。
もう先は長くないという事でしたが、ティムが会いたいと思ったらタイムトラベルすればまた会うことができるというのでした。
ティムの父親が息を引き取りました。しかしティムは自分の幼少期に戻って、父親と再会し、また会いに来るということを伝えました。
その後、メアリーから3人目の子供が欲しいと聞いた時、ティムは悩みます。
それは、子供を3人もうけてしまうと亡くなった父親とはもう完全に会えなくなるからでした。
そのことを父親に伝えにいくと、父親はそれ悟っていて、タイムトラベルがいいことばかりではないことを伝えます。
そして、会えなくなってもティムを心から大切に思ってるというのでした。
やがて、ティムは3人目を授かって、メアリーと子供達と幸せに暮らします。。
もうタイムトラベルなどはせずに、普通の日々を大切に過ごしていくのでした。
監督とキャスト
リチャード・カーティス監督最後の作品
『アバウトタイム』の監督は、『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジッド・ジョーンズの日記』などの大ヒット作品も手がけている、リチャード・カーティスです。
ささやかな日常をコミカルに描くのが持ち味の監督ですが、残念なことに、本作品で引退すると発表されています。
・ティム
主人公のティムを演じたのは、ドーナル・グリーソンです。
彼は、『スター・ウォーズ:エピソード7』にも出演している、アイルランド出身の若手俳優です。シリアスな演技も、コミカルな演技もできる、演技幅の広い俳優さんですね。
・メアリー
恋人役のメアリーを演じたのは、レイチェル・マクアダムスです。
『ミーン・ガールズ』『きみに読む物語』にも出演しています。
笑顔がとっても可愛くてチャーミングな女優さんですね。
ティムの父親
ティムの父親を演じたのは、ビル・ナイです。
『ラブ・アクチュアリー』『パイレーツ・オブ・カリビアン』にも出演しています。ちょっと渋くて、とってもいいお父さん役がはまっていましたね。
映画を観た感想
一見平凡な毎日が、実はとっても幸せ
とっても心が温まる素敵な映画でした。ティムの家族がみんなとても温かくて、こんなに素晴らしい家庭の姿に憧れます。
やがて奥さんになった彼女のメアリーもすぐにティムの家族と仲良くなり、良かったなと思いました。
メアリーもティムの妹も本当に可愛くて、ティムは幸せ者だなと思います。メアリーとティムの会話も面白くて、こんな明るいカップル最高だと思います。
一見平凡な毎日が、実はとっても幸せなんだなぁと気づかされる作品です。
映画の見どころ
突然のプロポーズ
見どころはたくさんあるのですが、一番印象に残っているのが、ティムがたまたま初恋の女性、シャーロットに会って食事に誘われた後、家にも来るように誘われるシーンです。
ちゃんと断って帰宅し、メアリーにプロポーズするシーンが印象的です。偉い!と思いました。
メアリーも言っていましたが、あまりかしこまった雰囲気じゃない日常生活の中で、突然のプロポーズというのも素敵だなぁと思いました。
ティムは気合いを入れて、実は楽器隊を呼んでいましたが、必要なかったので帰ってもらうシーンも笑えます。