アニメ映画「蛍火の杜へ」は2011年9月に劇場公開されました。
原作は「夏目友人帳」で知られる漫画家の緑川ゆきの短編漫画が原作となっていて、「夏目友人帳」と同様のスタッフが制作を手がけています。
「夏目友人帳」の原点となる、究極のラブストーリーが静かに涙と感動を誘います。
この記事では、アニメのあらすじと最後ラストの結末、キャラと声優、見どころを紹介しています。
️蛍火の杜へのあらすじ
毎年夏になると会う少年に恋をした少女の想いは…
夏休みに毎年祖父の家に遊びに来る少女・蛍(ほたる)。
蛍が6歳の夏、妖怪が住むと言われている山神の森で迷子になってしまいます。
出口が分からず途方に暮れた蛍は泣き出してしまいますが、狐の面を被った少年・ギンに出会い、出口まで連れて行ってもらいました。
それから毎年夏になると、ギンのもとへ訪れるようになった蛍。
いつしか2人は惹かれ合うようになりますが、ギンは人でも妖怪でもない、触れると消えてしまうという不思議な存在でした…。
最後ラストの結末
最後の瞬間に触れることのできた淡い恋
蛍が高校生になり、ギンよりも成長してしまったと感じる蛍。
そんな蛍にギンは、自分は本当は赤ん坊の頃に森に捨てられていたのを、山神様が憐れに思い情けで生かしてくれている成仏できない魂なのだと明かします。
だから忘れてもいいんだよと、蛍に言いますが、蛍はいつか時が自分たちを分かつまでは忘れずに一緒にいようと心に誓いました。
その夏、ギンは蛍を妖怪たちの祭りに誘いました。
その祭りは妖怪が人間の真似をして遊ぶ祭りで、面を被ってたり、人間姿に化けたりしていて、たまに本物の人間も紛れ込むといいます。
ギンは、もう夏を待てず人混みをかき分けても蛍に会いに行きたくなってしまうからと、面を蛍にかけてそっとキスをしました。
蛍はこれが最後かもしれないと予感します。
そんな2人の横を子供が通り過ぎますが、うっかり転びそうになり、咄嗟にギンが手を掴みました。
すると身体が消え始め、その時初めてその子供が人間だったことに気がつきます。
ギンは蛍に「やっとお前に触れられる」と言って、2人は抱きしめ合います。
周りの妖怪たちは、やっと人に触れたいと思ったんだね、やっと人に抱きしめられたんだねと喜びました。
ギンが消えてしまって、しばらくは抜け殻のようになりますが、ギンとの思い出を胸にこの土地で生きて行こうと決意しました。
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まさかあのアニメのキャラ声優が?と心躍ります!
・蛍
主人公は竹川蛍(たけがわほたる)です。
山神の森で迷子になっているところをギンに助けられて以来、毎年夏になるとギンのもとを訪れるようになりました。
声優担当は佐倉綾音(さくらあやね)です。
「夢喰いメリー」のメリー・ナイトメア役や、「ご注文はうさぎですか?」のココア役も担当しています。
・ギン
蛍が山神の森で出会ったギンは銀髪で狐の面をつけています。
人間が触れると消えてしまう、人でも妖怪でもない存在。
声優担当は内山昴輝(うちやまこうき)です。
「つり球」の宇佐美夏樹役や、「呪術廻戦」の狗巻棘役も担当しています。
️蛍火の杜への見どころ
繊細な描写やストーリーが心を揺さぶります!
見どころはやはり「夏目友人帳」の緑川ゆきが描く、儚くも優しい心が温かくなるようなストーリー展開ではないでしょうか?
どこかファンタジーで、人間と妖怪という題材を元に繰り広げられる話の中に、お互いに触れたいのに触れられないというもどさかしさが、なんとも言えない胸の痛みを感じます。
「泣ける」けれど「温かい」、2人の恋の物語が繊細に描かれている本作は何度でも観たくなる作品です。