花とアリスの劇場版長編の最後ラストの結末、音楽も岩井俊二監督! | MITU-Screen
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花とアリスの劇場版長編の最後ラストの結末、音楽も岩井俊二監督!

映画「花とアリス」は岩井俊二監督作品の日本映画で、ショートフィルム(2003年)と劇場版長編(2004年)があります。

また、2015年にはアニメーション映画として「花とアリス殺人事件」が公開されました。

大人でもない子供でもない不安定な時期に色んなことが起こります。その経験を通して、少女たちは少しずつ大人になっていきます。微妙な心の移り変わりがうまく表現されている映画です。

この記事では、映画のあらすじ、監督キャスト、ロケ地のことを紹介しています。

実写版を見たら、ぜひ、アニメの花とアリス殺人事件も見てくださいね。

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花とアリスのあらすじ

恋愛と友情

中学の同級生のハナとアリスは、同じバレエ教室に通う友達でした。ハナは大人しく引っ込み思案で、アリスは自由奔放な性格でした。

ハナは登校の途中で出会った宮川先輩を好きになり、隠れて写真を撮るなどして思いをよせます。

そして、ハナとアリスは宮川先輩がいる高校に入学し、ハナは先輩と同じ落語研究会に入部して先輩に近づきます。

ある日、先輩がシャッターに頭をぶつけ、気を失います。

気が付いて朦朧とする先輩に「先輩は私に告白した。」と大胆な嘘をついて、2人は大接近します。

そこにアリスも加わり、三角関係になります。

3人にどんな未来が待ち受けているのでしょうか。

最後ラストの結末

アリスは様々なオーディションを受けますが、ことごとく落ちてばかりでした。

その頃、宮本は自分の記憶のことで病院で検査を受けていました。

偶然、バレエで足の怪我で病院に行ったアリスと宮本が出会います。

宮本が記憶喪失だと言うのに合わせて、アリスは元カノのふりをして振舞います。

宮本はどんどんアリスに惹かれていきますが、アリスは、自分を捨ててハナを好きになったのだというのです。

夏まつりの日、宮本が急に倒れて、それを看病するハナは宮本にキスをしようとしますが、宮本が、アリスと付き合っていた頃だけの記憶が戻ればと言い出すのです。

ハナは耐えられず、薬を買い出た帰り道に、雨の中で一人で踊るアリスを見かけます。

アリスはたまに宮本と会っていることをハナに打ち明けます。

そして、ハナはアリスに宮本先輩は記憶喪失ではないと本当のことを言います。

それからは、三人で宮本の記憶探しをします。アリスは宮本と付き合っていた頃の話だと言って、海岸を訪れます。

その後も宮本とアリスはデートを重ねますが、アリスが語る付き合っていた頃の思い出というのは、実は離れて暮らす父親との思い出だったのです。

その話の中で、二人でところてんをいつも食べていたという話があり、宮本はところてんアレルギーがあることから、嘘だと疑い始めます。

そして、すべてがばれて、アリスは素直に謝ります。

2人は両想いにもかかわらず、アリスはハナのために別れを決意します。

そして、「愛してる、またね」と中国語で別れを言うのでした。

ハナは小学生のころに登校拒否をして家に引きこもっていた自分を、バレエ教室に誘ってくれたのがアリスだったことなどを思い出していました。

オーディションで面接官にバレエを披露したアリスは、見事合格します。

それが雑誌に掲載され、その雑誌を見ながらハナとアリスは顔を見合わせて笑いました。

もうすっかり2人の間のわだかまりはなくなっていたのでした。

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花とアリスのキャストと監督

今でも続く物語

岩井俊二監督、篠田昇撮影監督です。

主なキャストは、荒井花(ハナ):鈴木杏、有栖川徹子(アリス):蒼井優、宮本雅志(宮本先輩):郭智博です。

2017年東京国際映画祭の特別企画で、蒼井優さん、鈴木杏さん、岩井監督による舞台挨拶がありました。

「花とアリス」公開から13年たった今でも、ハナとアリスの物語は続いているような気持ちだと監督は述べています。

“大人しかったハナが活発になって幸せな人生を送る反面、アリスの方は色々経験し、暗く幸せでないような気がする”と3人の想像が膨らみます。

もともと2人はプライベートでも同じ高校の先輩後輩の関係で、仲がいいです。

映画の撮影の合間にも笑いが絶えず、エネルギッシュな現場だったそうです。

今は亡き、篠田カメラマンに少女の時代を撮っていただき、のびのびと表現してもらったと感謝されています。

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花とアリスのロケ地と音楽

色あせない記憶

ロケ地は、ほぼ東京近郊で、鎌倉や横浜です。

茨城県波崎町の浜辺のシーンがありますが、実際に撮影したときに死体がでてきて、びっくりしたそうです。

死体とは、座礁したイルカの死骸で地元の人が埋めたのを、アリスたちがほじくり返してしまったとのことです。

映画の音楽は、岩井監督自身が作曲したピアノ曲の、サウンドトラックです。

彼女たちの、あの頃にしかない短い時間が、切なくそして愛おしく感じる曲がつまっています。

10年以上たっても色あせない。まるでタイムカプセルを掘り起こした気分にさせてくれる映画です。

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