『ミッドウェイ』(原題:Midway)2019年に制作されたアメリカ映画です。
これは、もう有名な、太平洋戦争中の1942年、ミッドウェー島付近で行われたミッドウェー海戦を題材にしています。
ローランド・エメリッヒ監督の作品ですが、SFアクションの巨匠はどのように描いているのでしょうか。
ミッドウェイの監督と脚本
ハリウッドの破壊王!?
実は、ローランド・エメリッヒはハリウッドの破壊王の異名を持っています。
代表作としては、インデペンデンス・デイ(1996年)やGODZILLA(1999年)があります。
そんなSFアクションの巨匠が、史実に基づいた映画を描いているので、とても興味が持てるのではないでしょうか。
ミッドウェイのあらすじ
太平洋戦争の分岐点
太平洋戦争は、真珠湾奇襲攻撃から開戦となりました。
日本は、破竹の勢いで太平洋と中国大陸で進撃しました。
大日本帝国海軍は、アメリカ本土空襲の足掛かりとなる前線基地を確保するためミッドウェイ島攻略作戦を計画します。
アメリカ軍は、暗号解読からミッドウェイ島攻略作戦を知ることとなり日本海軍を迎え撃ち形成逆転を図るため日米の海軍機動部隊の総力戦になったのです。
ミッドウェイのキャスト
歴史上の有名人を演じる日米の豪華キャスト
山本五十六大将 - 豊川悦治
山口多門少将 - 浅野忠信
南雲忠一中将 - 國村隼
東条英機 - ヒロモト・イダ
ディック・ベスト - エド・スクライン
エドウィン・レイトン – パトリック・ウィルソン
クラレンス・マクラスキー少佐 - ルーク・エヴァンズ
ジミー・ドーリットル中佐 - アーロン・エッカート
アン・ベスト - :マンディ・ムーア
チェスター・ニミッツ大将 - ウディ・ハレルソン
ウィリアム・ハルゼー中将 - デニス・クエイド
レイモンド・スプルーアンス少将 - ジェイク・ウェバー
アーネスト・キング大将 - マーク・ロルストン
ハズバンド・キンメル大将 - デヴィッド・ヒューレット
エンディングの歌が切ない
終わりが叙情的で良かった
All Or Nothing At Allという歌で、歌手はAnnie Trousseauという方だそうです。
ミッドウェイの感想と評価
戦闘シーンの凄さ
戦闘シーンの迫力が半端ないほどのリアルさに驚かされます。
実写にCGを組み合わせたモノでしょう。とにかく、迫真に迫るリアルな戦闘シーンはまるで自分が戦場にいる気分にさせてくれます。
全体としては日米双方が、きちんと描かれています。
しかし、アメリカ在住の監督が描くのでアメリカの方に重点がおかれているのは致し方ないことかもしれません。
完全に、中立的に描くのは無理でしょうね。
背水の陣まで追いやられたアメリカ軍の様子が良く分かります。
日本は、勝てる戦を負けてしまいその後、挽回できないほどの大きな痛手を追ってしまったのが敗戦の原因でしょう。
日本軍は開戦以来の負け知らずで、慢心していたのは確かです。
日本軍の暗号は、すぐに解読されるほど簡単で、情報も一般市民が知るほどだったとか。
もう、勝過ぎて気持ちが緩んでいたのはまちがいありません。対するアメリカ軍は、まさかの真珠湾奇襲攻撃で一気に戦力ダウン。日本軍に、圧倒されていました。
アメリカのヒコーキ野郎・ベストがなかなかカッコよく描かれています。
山本五十六と山口多門そして南雲忠一が、描かれています。南雲中将の無能さをもっと、描き切って欲しかったです。