TVアニメ版は2018年10月から12月まで放送されました。
基本的には原作コミックに忠実な流れでありながらも、原作の番外編や単行本のカバー下に描かれている4コマ漫画など細かい部分も盛り込んでいます。
さらに新たに再構成されていて、原作ファンにはとても嬉しいクオリティに仕上がっています。
「やがて君になる」のあらすじと最終回のネタバレ
余韻を残した最終話の結末は
恋する気持ちというものがわからないという悩みを抱えている新入生の小糸侑は、中学卒業の時に仲の良い男子に告白されたのに返事ができていませんでした。
そんな時、生徒会の先輩の七海燈子が告白を受ける場面に遭遇します。
誰からの告白にも心を動かされたことがない、燈子の話を聞いて侑は共感を覚え、自分の悩みを打ち明けることになります。
そして、燈子から思わぬ言葉を告げられるのです。「私、君のこと好きになりそう」
最終回ラストの結末
最終話で、侑と燈子は水族館に出かけます。
2人で水族館を巡りながら、途中で侑を見失った燈子に、侑から手を差し伸べます。侑は燈子を導きます。
出口へ向かって、深海に注ぐ光の方向へ向かって…。
帰りの電車で、侑は眠った燈子の手を握ります。車内には夕焼けが振り注ぎ、乗換駅にたどり着こうとする…そうして、最終話は終了します。
美しい風景と、2人の心の揺れ動きが合わさって、「今後2人はどこへ向かうのか(=どんな関係になるのか)、明確には描かれていないけれど、終着点には希望が満ちているにちがいない」と予感させるようなラストシーンとなっています。
「やがて君になる」アニメのキャラ
主人公の侑(ゆう)と、ヒロインの燈子(とうこ)
侑はクールな性格をもつ一方で、優柔不断な面もある高校1年生。
今まで恋をしたことがなく、誰に対しても「特別」という感情を抱けない悩みを抱えています。
それを打ち明けた燈子に想いを寄せられ、ファーストキスをされたことがきっかけとなり、自分の悩みと葛藤しながらも燈子と交際をするようになります。
一方燈子は侑よりも1歳年上の高校2年生。優秀な印象を持たれがちな彼女ですが、学校で見せているのはありのままの性格ではありません。
そこには彼女が抱える、家族関係の悩みが紐づいており、作中でもその悩みが大きく掘り下げられていきます。
自己肯定のできない燈子は、そんな自分を「好きにならない」と言った侑を特別に想い、惹かれていきます。
そんな2人の他にも、同じ生徒会に所属する燈子の親友、佐伯 沙弥香や、燈子と侑がキスしているところを目撃してしまう槙 聖司など、さまざまなキャラクターが登場。
各キャラクターの細かな感情の揺れ動きがしっかり描かれています。
Amazonプライム無料お試し登録「やがて君になる」アニメの舞台になった聖地
聖地は滋賀県の彦根
本作の舞台は滋賀県、彦根。アニメにも彦根駅の構内や、彦根市内にある「芹川けやき道」が登場しています。
ファンの間では聖地巡礼をされる方も多いのだとか。風景にも注目して楽しみたいですね。