グラン・ブルーの映画のあらすじとラストの結末、実話がモデル! | MITU-Screen
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グラン・ブルーの映画のあらすじとラストの結末、実話がモデル!

映画『グラン・ブルー』(Le Grand Bleu)は、1988年に公開されたフランスとイタリアの合作映画です。

フリーダイビングの世界記録に挑戦し続ける2人のダイバー、そして海を愛する男を愛した女性の物語を描く海洋ロマンです。

リュック・ベッソン監督は実際に、10代からダイビングをしており、「イルカに魅せられた潜水夫の物語」を映画化することが夢でした。

映画化は実在するダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て実現しました。1987年6月から約9ヵ月に渡り、フランス、ニューヨーク、パリなどで撮影が行われました。

フランスでは公開後、若者達から絶大な人気を得ました。

フランスでの観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映されました。

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映画のあらすじ

ダイバーの挑戦

ギリシアの海辺の町で育ったエンゾはガキ大将で、誰よりも素潜りが得意でした。

しかし彼は、潜水夫の息子であるジャックをライバル視していました。

一方、ニューヨークで働く保険調査員ジョアンナは、自動車事故の調査でペルー・アンデス山脈の高地に来ていました。

そこで彼女は、氷結した湖に酸素ボンベもなしに潜水していくダイバー、ジャック・マイヨールと出会い、恋に落ちました。

エンゾはジャックに、シチリア島タオルミナで開催されるフリーダイビング競技会で勝負しようと申し出ます。

何人もの挑戦者たちが、エンゾの記録に挑みましたが、敗れました。エンゾの記録を破ったのは、やはりジャックでした。

エンゾはどうしてもジャックに勝ちたいがためにまた記録に挑戦するのですが…。

ラストの結末

エンゾはジャックへの対抗心に燃えるあまりに、無謀な記録に挑み、その挙げ句に命を落としてしまいました。

そして、その魂に引かれるかのように、ジャックも深夜の海に一人潜って行こうとします。

彼を愛して、彼の子供を宿していたジョアンナはジャックを引き留めようとしますが、彼の海への想いを止めることはできませんでした。

やがてジャックは人間の限界を超える深海に達します。

そこでジャックの目の前に一匹のイルカが現われ、彼を底知れぬ深淵へと誘って行ったのでした。

監督とキャスト

・リュック・ベッソン

生年月日:1959年3月18日 出身地:フランス/パリ

両親がスキューバダイビングのインストラクターだったため地中海沿岸で育ちました。

将来は海洋生物学者になる夢を抱いていましたが、潜水中の事故が原因でダイビングが出来なくなりその夢を一度断念しました。

17歳で高校を中退し、フランスの老舗映画会社ゴーモンに入社しニュース映画のアシスタントを務めました。

その後アメリカへ渡りハリウッド流の映画製作を勉強しました。帰国後に助監督を務め、やがて映画製作会社「Les Films Du Dauphin」を設立しました。

83年に第一作目「最後の戦い」を発表しました。この作品がアボリアッツ国際ファンタスティク映画祭で注目されました。

88年、本作「グラン・ブルー」で世界的にも注目され、日本ビクターやゴーモンの出資で「ニキータ」「レオン」などを発表しヒットしました。

後に「Taxi」など娯楽作品のプロデューサーを務め、フランスの若手監督の育成もしています。

私生活ではアンヌ・パリローとの間に一児をもうけましたがその後破局しました。

97年に「フィフス・エレメント」で起用したミラ・ジョヴォヴィッチと結婚しましたが後に離婚しています。

・ジャン=マルク・バール

生年月日:1960年9月27日 出身地:ドイツ

父はアメリカ人で母はフランス人です。サンディエゴで育ち、少年期はサーフィンが趣味でした。

UCLAからソルボンヌ大学に進み、ロンドンの演劇学校で演技を学びました。85年「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」の端役で映画デビューしました。

88年、本作「グラン・ブルー」のオーディションで主演に選ばれ、注目されました。

・ジャン・レノ

生年月日:1948年7月30日 出身地:モロッコ/カサブランカ

両親はスペイン系フランス人です。高校卒業後、パリの演技学校で演技を学び、TV・舞台に出演しました。

この時リュック・ベッソンと知り合い「最後の戦い」に出演しました。

その後の「サブウェイ」で注目され始め、「グレート・ブルー」のエンゾ役でブレイクしました。

以降はリュック・ベッソンの作品に何度も出演しています。

「フレンチ・キス」から本格的にアメリカに進出し話題作に出演し、最も人気の高いフランス人男優としてオファーが続いています。

06年、女優のゾフィア・ボルッカと結婚しました。既に4人の子供がいます。宮崎駿監督の「紅の豚」フランス版では主人公の吹き替えを担当しました。

見どころと実話

衝撃のラストシーン

全体的に潜水のシーンが多いです。長時間海に潜っているシーンを観ていると、観ている方まで少し苦しくなりましたが、同時にすごいなぁと感動しました。

ジャックが水中で乾杯をしてお酒を飲むシーンがあるのですが、そこまでできるのかと、とてもビックリしました。

水族園のイルカと仲良く戯れるシーンはとても微笑ましかったです。そのイルカを水族園から連れ出すシーンはとても大胆でしたね。

そして、一番衝撃的だったのはラストシーンですね。

大会で勝つために深く潜りすぎてしまったエンゾが亡くなったことにショックを受けたジャックは、エンゾの後を追うかのように危険な海底まで向かってしまいます。

そこでイルカと出会い、一緒に海底を泳いでいくのですが…おそらく天国へ誘われたのでしょう。

実話とは異なっている

本作は、実在の世界的フリーダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルにしていますが、ストーリーはほぼフィクションです。

劇中の時代設定は、1980年代後半になっていますが、実際に彼らが記録を競ったのは1960年代後半から1970年代前半です。

ジャックは物静かで控えめな男性に描かれていましたが、実際はよく喋り、自己主張が強い怒りっぽい人物でした。

そしてジョアンナは架空の人物であり、エンゾは劇中では死亡することになっていますが、実際には一命を取り留めました。

ジャックの父を演じたクロード・ベッソンはリュック・ベッソンの実の父親です。

海で窒息死するシーンでは本当に窒息してしまったのですが、幸いにも大事には至りませんでした。

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