テレビアニメ「雲のように風のように」は1990年3月から放送されました。
原作は酒見賢一のデビュー作『後宮小説』で、17世紀初頭の中国と思われる架空の国を舞台に、皇帝の妃に志願した少女の運命を描きます。
この記事ではアニメのあらすじと、最終回ラストの結末、キャラと声優、見どころを紹介しています。
雲のように風のようにのあらすじ
夢を叶えて…？
槐暦元年、素乾国の皇帝が急死し、新皇帝の新しい花嫁を全国から募集することになりました。
素乾国の田舎に住む少女、銀河は、後宮を「勉強ができて、三食昼寝つきの楽しいところ」だと思い、そんな簡単な理由から新皇帝の花嫁募集に応募します。
銀河は、正妃となるために様々な研修を受け、そして様々な人と出会い、見事正妃となることができます。
ところがその一方で、反乱軍が暴動を起こしており銀河も立ち向かうこととなります。
最終回ラストの結末
戦いの結末
ついに反乱軍が素乾城へと攻めてきます。後宮の女性だけで反乱軍へと立ち向かいます。
タミューンも多くの敵兵相手に戦いますが、数にかなわず隙をつかれて槍などで突き刺されて戦死してしまいます。
反乱軍の混沌は、反乱ごっこは終わりにしようと引き上げることを提案しますが、イリューダは皇帝に即位すると言い張り、身を引きません。
身を引くことにした混沌は後宮の女性たちを逃がす手助けをすることにしますが、そんな中銀河と再会します。
銀河は渾沌に連れられて馬小屋に監禁されていたコリューンと再会し、コリューンに短銃を渡して馬小屋を出ていきます。
しかし、コリューンはこの短銃を使って自殺してしまいます。
そして混沌に人質のフリをしてもらい、短銃を突き付けてイリューダに後宮を開放するように迫ります。
イリューダは混沌と長い付き合いがあったことから、この要求を承諾します。
そして銀河たちはそれぞれの故郷へと帰ることができたのでした。
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銀河たちの声優は？
・銀河
主人公であり、「緒陀県」の田舎に住む平民の少女。好奇心旺盛な性格の持ち主です。
母を亡くし、父親と二人で暮らしていましたが安易な理由から新皇帝の花嫁候補に応募します。
声を担当しているのは、元女優の佐野量子さんです。
・コリューン
素乾国の第18代皇帝。女性のような美しい見た目をしており、銀河は女性だと勘違いしていました。
声を担当しているのは、歌舞伎役者の市川笑也さんです。
・江葉
女大学の寮である「娥舎」で銀河と同じ部屋で暮らすルームメイト。
頭脳明晰でクールな美少女です。口数も少なく、常に無表情です。
声を担当しているのは、「機動戦士ガンダム」のセイラ・マス役などでも有名な声優の井上瑤さんです。
・セシャーミン
江葉と同じく、銀河の娥舎のルームメイト。
貴族出身で、プライドが高いお嬢様です。初対面の銀河にも上から目線の態度をとっていましたが…。
声を担当しているのは、「シティーハンター」の野上冴子役などを演じている麻上洋子さん（現在の芸名は一龍斎春水さん）です。
・タミューン
同じく銀河のルームメイト。
実はコリューンの姉で、彼のことを心配して娥舎に住んでいます。
声を担当しているのは、女優としても活躍している高畑淳子さんです。
・カクート
銀河たちが勉強をする「女大学」の先生。
実は素乾国一の学者であり、大量の本を読み書きしたらしい老人です。
声を担当しているのは、俳優であった田村錦人さんです。
・イリューダ
最初は平勝という名前で渾沌と共に銀河の護衛をする仕事をしていましたが、平和な日常に飽きて反乱軍を率いる大将となります。
声を担当しているのは、アニメ「TIGER & BUNNY」や「名探偵コナン」などにも出演されている声優の福田信昭さんです。
・渾沌
イリューダの義兄弟の兄。
頭が良く、反乱軍では参謀役としてイリューダと共に戦いますが…？
声を担当しているのは、「ウルトラマン」のムラマツ隊長役などで有名な俳優の小林昭二さんです。
雲のように風のようにの見どころ
テーマは？
本作は、中国をモデルとした架空の世界を舞台にしたファンタジーアニメ。
壮大な世界観も魅力の一つです。
「女性」が主なテーマとなった作品で、銀河の成長だけではなく周りの女性たちの成長や戦い、そして生き様などが描かれています。
出会いもあり、別れも描かれていて、現代の私たちには分からないような戦乱で生き抜くことの厳しささえも描かれています。
