パンズ・ラビリンスは、鬼才が生み出す戦争と幻想の物語です。
内戦後のスペインを生きる幸薄の少女が、現実と幻想に翻弄された数奇な運命。
巨匠ギレルモ・デル・トロはダークファンタジー映画として見事に描ききっています。
映画は2006年にスペイン・アメリカ・メキシコの共同で製作・公開され、第79回アカデミー賞で多くの賞にノミネートされているんですね。
この記事では、そんなパンズ・ラビリンスのあらすじ、キャストと監督、最後に結末を紹介しています。ネタバレになっていますので、ご了解ください。
それでは、ぐんぐん引き込まれる映画を動画配信でも楽しんでくださいね。
パンズラビリンスのあらすじ
数奇な運命を辿った少女の物語
物語の舞台は1944年のスペインです。
おとぎ話を愛する少女オフェリアは、毋カルメンの出産のために内戦後の反政府勢力制圧部隊の駐屯地にいる冷徹な軍人の義父ヴィダルの元へ向かいます。
道中で見掛けた石碑と妖精のようなナナフシに導かれながら、番人パンに出会いました。彼はオフェリアの事を地下の国の王女であると言います。
人間に成り下がってしまっていないかを確かめようと、彼女は三つの試練を課せられることとなったのです。
パンズ・ラビリンスのキャストと監督
多くの人を魅了した名役者達と監督
オフェリア役はイバナ・バケロ
1994年生まれのスペイン出身の女優で、パンズ・ラビリンス公開当初は、その熱演から天才子役として注目を浴びました。
26歳となった現在は、より一層美しくなり、これからの活躍を期待されています!
パン及びペイルマン役のダグ・ジョーンズ
1960年にアメリカで生まれ 、ファンタスティック・フォーのシルバーサーファー役やシェイプ・オブ・ウォーターの半魚人役などで彼にしか出来ないような役を演じています。
様々な名作に出演している恩年60の名俳優です。
監督のギレルモ・デル・トロ
メキシコ出身の名監督で、パンズ・ラビリンス以外にも、アカデミー作品賞をとったシェイプ・オブ・ウォーターや、日本のロボット作品文化の影響が強く現れているパシフィック・リムなど、多くの名作を世に放っています!
Amazonプライム無料お試し登録パンズ・ラビリンスのラスト結末は?
彼女の選択と王女の資格
オフェリアは1つ目の試練をクリアするものの、2つ目のペイルマンの試練では欲望に負け失敗してしまいます。
一方、駐屯地では反政府勢力の内通者を殺害するなど、戦況も大きく変化して行きました。
そんな中で、オフェリアの母は、難産の末、男の子を生むものの亡くなってしまったのです。
これにより義父ヴィダルは残酷な行動をとるようになります。
オフェリアも自身のお手伝いがスパイだった事を黙っていたため、罰として部屋に閉じ込められてしまったのです。
閉じ込められている彼女の元に、番人パンが現れます。彼は3つ目の試練として生まれたばかりの弟を連れてくるよう命じるのです。
睡眠薬を盛り何とか義父を出し抜き、オフェリアは弟を連れ出すことに成功しました。
そこでパンは彼女に弟の血を捧げる事を求めるのです。
しかし、彼女は弟を傷つける事を拒否しました。結果、彼女は王女に戻る事ができなくなってしまったのです。
更に追い討ちをかけるように、彼女は駆けつけたヴィダルによって銃殺されてしまった彼女の血は、弟の血の代わりに池に流れたのです。
しかし、実は彼女の選択は間違っていませんでした。弟を守り、自身が血を流す事は王女たる選択だったのです。
彼女は地下の国へと迎えられ、憧れていたおとぎ話の世界へと飛び立って行きました。