アニメ映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」は2018年2月に公開されました。
「あの花」、「ここさけ」の岡田麿里初監督のアニメ映画作品です。
十代半ばの外見で成長が止まる不老長寿の種族・イオルフの少女マキアと、マキアに育てられ成長する人間の少年・エリアルのストーリー。
この記事では、アニメ映画のあらすじと最後ラストの結末、見どころを紹介しています。
アニメ映画のあらすじ
「愛して、よかった」時の流れと人の繋がりが美しい!
人里離れた土地で、ヒビオルと呼ばれる布を織りながら静かに暮らすイオルフの少女マキア。
ある日、イオルフの長寿の血を求めて、レナトと呼ばれる古の獣にまたがるメザーテ軍が攻め込んできます。
一瞬にして絶望と混乱に陥ってしまったイオルフの民。
イオルフで一番の美女・レイリアはメザーテ軍に連れ去られ、マキアが密かに想いを寄せていた少年・クリムは行方不明に。
マキアはなんとか森に逃げ延びますが、仲間も帰る場所も失ってしまいます。
絶望の淵で森を彷徨うマキアは引き寄せられるように、親を亡くしたばかりの赤ん坊を見つけます。
時が経ち、赤ん坊は少年・エリアルとして成長します。
その傍には少女のままのマキア。
変化していく時代と共に、2人の絆を色合いを変えていきます。
最後、ラストの結末
さよならの時間はあなたの心をギュっと掴む!
エリアルは大人になり、いつまでもマキアに守られているだけではいけないと思い軍に入隊します。
連れ去られたレイリアはメザーテの城の王子と結婚していましたが、娘・メドメルにはイオルフの特徴が遺伝していないことが判明し、レイリアの元には王子も来なくなり、メドメルとの面会も禁じられ幽閉されていました。
レイリアを救出するため、クリムはマキアを連れて敵国に乗り込みますが、レイリアは拒否。
ならば一緒に死のうとレイリアに手をかけようとするクリムですが、イゾルに射殺されます。
エリアルは幼馴染のディタと結婚していて、もうすぐ子供が産まれるところでしたが、敵国軍の襲来で迎撃に向かいます。
マキアは偶然、ディタと再会し、出産を助けます。
戦いが終わり目を覚ましたエリアルのそばにはマキアが居て、子供が産まれたことを伝えてくれました。
マキアはエリアルに別れを告げ、城で一頭だけ生き残っていたレナトに乗り、レイリアを救出して飛び立ちます。
数十年後、娘や孫と暮らす余命わずかな年老いたエリアル。
眠るエリアルの元に少女のままの姿のマキアが現れます。
エリアルは小さく頷き、マキアはエリアルが赤ん坊と時に彼を包んでいたヒビオルをかけます。
マキアは涙を堪えきれず、エリアルの家を後にするのでした。
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せつない想いが映像と声で押し寄せます!
・マキア
本作の主人公・マキアは不老長寿のイオルフの少女です。
おどおどした性格の反面、芯の強さを持ち合わせています。
クリムに片想いをしていましたが、夜の花畑でクリムとレイリアが会っているのを目撃し、涙を流します。
声優担当は石見舞菜香(いわみまなか)です。
「波よ聞いてくれ」の南波瑞穂役や、「フルーツバスケット」の本田透役も担当しています。
・エリアル
マキアに育てられる人間のエリアルは、赤ん坊の時に両親が盗賊に襲われ孤立無縁に。
マキアと出会い成長していきます。
思春期以降は一向に外見の変わらないマキアとの関係に葛藤を抱えます。
声優担当は入野自由(いりのみゆ)です。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の宿海仁太役や、「ハイキュー‼︎」の菅原孝支役も担当しています。
アニメの見どころ
深い愛と絆にきっと胸を打つ何かを感じます!
「あの花」、「ここさけ」の脚本家・岡田麿里が初監督の今作は岡田麿里のエッセンスがたっぷりと詰まったストーリーとなっており、涙なしでは見られないと覚悟した方がいいでしょう。
またP.A.WORKS制作の美しいアニメーションも見どころのひとつです。
キャラクター原案は「ファイナルファンタジー」の吉田明彦が担当し、背景美術は「花咲くいろは」や「凪のあすから」の東地和生など、珠玉のスタッフと共に出来上がった今作は見る人の人生をきっと大きく揺るがす事でしょう。