アニメ映画「鉄コン筋クリート」は2006年12月に公開されました。
監督は「アニマトリックス」のマイケル・アリアスで、制作は日本のアニメ制作会社・STUDIO 4℃が担当しています。
第80回アカデミー賞長編アニメーション映画部門ノミネート候補の12作品の中にも選出されました。
アメリカではR指定がついた作品ですが、豪華な俳優が担当する声の演出も話題となりました。
この記事では、アニメのあらすじと、最後ラストの結末、キャラと声優、原作漫画を紹介しています。
鉄コン筋クリートのアニメ映画のあらすじ
疾走感あふれるアクションシーンが見れます
昔ながら義理と人情、そしてヤクザの蔓延る町・宝町。
何ものにも支配されず自由に飛び回る通称〈ネコ〉と呼ばれる2人の少年・クロとシロは誰よりも宝町を知り尽くしていました。
そんなある日、宝町の開発という名目でヤクザの地上げが押し寄せ、3人の殺し屋の中に蛇という名の男が現れました。
さらに謎の〈子供の城〉建設プロジェクトが立ち上がることになり、宝町は不穏な空気に包まれていきます…。
最後ラストの結末
ある日、3人組の殺し屋と木村という男の姿をクロとシロは目撃します。
そして、襲われてしまいますが、二人は全く歯がたたず、シロは刺されて怪我をしてしまいます。
一命をとりとめたシロですが、こんな危険な環境にシロを置いておくわけにはいかないとクロは思い、警察の藤村に預かってもらうことにします。
その後、クロはチンピラを襲い続けます。
この事件は知れ渡り、イタチはクロなのではという噂が流れ出します。ところが、クロの精神は徐々に崩壊していました。
オープンした「こどもの城」でクロに3人の殺し屋が襲いかかってきますが、その時、牛の頭を持った少年が一人、目の前に現れました。
なんとその少年はクロ自身だったのです。
それは、闇の世界にひきずりこもうとするもう一人の自分でした。その闇に包まれかけたクロの前に、シロの姿が現れました。
それでも、引きずり込もうとするもう一人の闇の自分が、岡江は何を信じる?と問いかけます。
その闇に対してクロは言います。俺はシロを信じると。
すると闇は消えました。
再会したシロとクロはこの街を出て、約束だった海の近くへと移住することになったのでした。
鉄コン筋クリートのアニメ映画の感想
ドライブ感と飛翔感にハマること間違いなし!
独特な世界観やセリフ、背景のアニメーション技術など何度観ても飽きません!
説明できない不思議なストーリー展開と細部までこだわっている風景描写など本当にセンスがいいとしか言えないほどの作品です。
登場するキャラクターたちも一癖も二癖もあってあっという間に見終わったてしまう爽快感があります。
蒼井優のシロが本当に素晴らしくてピッタリだと思いました。
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豪華俳優陣とキャラのマッチ具合が素晴らしい
・クロ
クロはシロと共に宝町でホームレス同然の生活をしていて、廃車の中で寝起きしています。
カツアゲやスリ、強盗などで生活費を稼ぎ生活しています。
ケンカは相当強く、《飛ぶ》という驚異的な身体能力の持ち主です。
声優担当は二宮和也です。
・シロ
シロはクロと同じように《飛ぶ》ことができ、ケンカは主にクロのサポート役にまわります。
時計が好きで、襲った相手から奪った時計を何本も腕に付けています。
純粋でワガママ、泣き虫だけど誰にでも愛想が良くすぐに懐きます。
声優担当は蒼井優です。
鉄コン筋クリートのアニメ映画の漫画の原作
独特な世界観と絶妙なタッチの作画に定評あり!
ビッグコミックスピリッツで1993年から1994にかけて連載された松本大洋(まつもとたいよう)による漫画になります。
全33話で掲載され、松本大洋の代表作とも言われています。
タイトルの由来は松本が幼少の頃、「鉄筋コンクリート」のことを「鉄コン筋クリート」としか言えなかったことによります。
女性キャラクターの登場が少ないのは、女の子を描くことが苦手だからという理由で、画材は一貫してミリペンを使い、枠線を除く建物などの絵は全てフリーハンドで描いています。