アニメ映画「AKIRA」は1988年に原作者の大友克洋自らが監督を務めたアニメーション映画です。
原作では3巻までの内容で、映画用に書き下ろした絵コンテをベースに近未来の東京を舞台にしており、クライマックスの展開は原作のラストにも通じる要素が多くて含まれています。
2019年には新アニメプロジェクトの発表を受けて、「AKIRA」の4K画質によるリマスター版が制作され、2020年4月にリバイバル公開されました。
この記事では、映画のあらすじと最後ラストの結末、キャラと声優、見どころを紹介しています。
️AKIRAのアニメ映画のあらすじ
「アキラ」とは何なのか?翻弄される人々!
1988年7月16日、関東で新型爆弾が投下され、第三次世界大戦が勃発しました。
それから31年経った2019年。
東京湾上に築かれた都市〈ネオ東京〉では、翌年に開催されるオリンピックを控えて、賑わいを取り戻しつつありました。
その一方で反政府ゲリラと軍(アーミー)との衝突も続いています。
子どもとの事故に巻き込まれた暴走族の一員である鉄雄は、突然超能力に目覚めます。
暴走族のリーダーである金田は偶然知り合ったテロリストから、鉄雄が超能力のせいで軍に囚われていると知り、助けに向かいます。
しかし、そこで目にしたのは超能力を駆使して暴れ狂う鉄雄の姿でした…。
鉄雄が超能力に目覚めた理由が、31年前に東京崩壊を起こした「アキラ」という存在だと知り、金田は鉄雄の暴走を止めるため、鉄雄に立ち向かいますが…⁉︎
最後ラストの結末
僅かな希望を残しつつも崩壊したネオ東京!
オリンピックスタジアムの王座に座る鉄雄は、肥大する能力のコントロールを失いつつありました。
その兆候は肉体にも現れ、肉と機械の塊のような怪物へと変貌を遂げます。
暴走する鉄雄の肉塊がタカシ、キヨコ、マサルらナンバーズを飲み込もうとしたその時、ついに「アキラ」が覚醒します。
「アキラ」の力はネオ東京を破壊し、金田やナンバーズはアキラの光の中へ飛び込みます。
金田はアキラの力に巻き込まれながら、幼い頃の鉄雄の記憶を見ています。
そして、ナンバーズから人々の間にもアキラの力が目覚め始めていると知らされました。
鉄雄はナンバーズとアキラによって別世界へ運ばれ、金田はケイの呼び声で元の世界へ戻ることができました。
夜が明け、スタジアムは瓦礫で埋まり、辛うじて生き延びた金田、ケイ、甲斐は廃墟の谷間をバイクで颯爽と走り抜けます。
崩壊したネオ東京を後にして…。
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鳥肌が立つほどかっこいいキャラたちのアクションシーン!
・金田正太郎
本作の主人公は金田正太郎(かねだしょうたろう)です。
16歳で暴走族のチームリーダーです。
高い運動神経の持ち主で、仲間や走り屋からの人望も厚く、鉄雄とは幼馴染です。
声優担当は岩田光央(いわたみつお)です。
「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」の008/ピュンマ役や、「トリコ」のサニー役も担当しています。
・島鉄雄
もう1人の主人公は島鉄雄(しまてつお)です。
金田の幼馴染で、幼少の頃から金田に対して劣等感を抱いていて、不満を持っていました。
事故がきっかけで、超能力を発揮し、アキラに迫る力を手に入れて世界を翻弄します。
声優担当は佐々木望(ささきのぞむ)です。
「カードキャプターさくら」の柊沢エリオル役や、「MONSTER」のヨハン・リーベルト役も担当しています。
️AKIRAのアニメ映画の見どころ
30年以上経った今でも魅了する「AKIRA」の魅力!
「AKIRA」の見どころといえば、その作画枚数の多さが挙げられると思います。
1秒間24フレームの中で〈2コマ打ち〉を原則として作られ、よりリアルかつ繊細な動きを追求しています。
そのため、金田がバイクで爆走するシーンやアクションは海外でも評価が高く、走るバイクのテールライトが尾を引くように残像を残すシーンなどはアニメ業界に多大な影響を与えてました。
そして近未来を描いた本作が、現在の世界を象徴した内容となっていて、あたかも予言図のようなストーリーに身震いした人も多いのではないでしょうか?
「AKIRA」という作品は時代を超え、昭和から現代への様々な風景が凝縮された、ノスタルジックでありながらハイブリッドな世界観に圧倒されるアニメといえます。