『パシフィック・リム』の映画は監督の日本愛を凝縮されたSF怪獣映画です。
2013年公開。アメリカのSF映画なのですが、監督のギレルモ・デル・トロがあまりにも、日本のことが好きだったんですね。
そのため、映画のエンドロールには『この映画をモンスターマスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ』と献辞されているそうです。
この記事では、パシフィック・リムのキャストとあらすじ、そして、監督の日本愛を紹介しています。
子役として、芦田愛菜ちゃんも出ているので、ぜひご覧ください。
『パシフィック・リム』の映画のキャスト。
日本人もキャスティング
日本人有名子役、芦田愛菜ちゃんも出演しています。まさにハリウッドデビューですね。
・監督/ギレルモ・デル・トロ
・脚本/トラヴィス・ビーチャム
・ローリ・ベッケト/チャーリー・ハナム
・森マコ/菊池凛子・(マコ幼少期)/芦田愛菜
・ハンニバル・チャウ/ロン・パールマン
・スタッカー・ペントコスト/イドリス・エルバ
・ニュートン・ガイズラー/チャーリー・デイ
・ハーマン・ゴッドリーブ/バーン・ゴーマン
・ハーク・ハンセン/マックス・マーティーニ
・チャック・ハンセン/ロバート・カジンスキー
・サーシャ・カイダノフスキー/ロバート・マイエ
・アレクシス・カイダノフスキー/ヘザー・ドークセン
・ヤンシー・ベケット/ディエゴ・クラテンホフ
『パシフィック・リム』の映画のあらすじ
迫力ある怪獣『KAIJU』と巨大ロボット『イェ-ガ』の地球攻防戦。
2013年、太平洋グアム沖で海底プレートが突如崩落します。時空の裂け目の異次元が開
かれてしまいました。
そこから、巨大怪獣が出現しまた。怪獣はサンフランシスコをはじめ、6日間で3都市を襲
撃。人類は苦戦を強いられます。
最終的に防衛軍の核攻撃で倒しました。しかし、その後も怪獣は更にパワーアップして、来
襲します。
2016年、東京に出現します。この襲撃の『オニババ』に森マコ(幼少期/芦田愛菜)の
両親は殺されました。
孤児になったマコは、スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)に引き取られまし
た。
人類は次々と来襲する怪獣を打倒する為に、環太平洋防衛軍(PPDC)を設立。巨大ロボ
ット開発『イェーガー』計画を進めました。
巨大ロボット・イェーガーは、神経とマシーンを接続する『ドリフト』方式で、一人では脳
神経の負担が甚大な為、パイロットは二人一組で操縦します。
イェーガーを起動させる時に、二人意識を同調させる『ブレイン・ハンドシェイク』の操作
が必要です。
しかし、二人の意識の同調だけではなく、お互いの記憶や感情も、共有する事になる為に、息の合ったパートナーとでしか、操縦が難しいのです。
イェーガーのお陰で人類が優勢になったのも束の間…。
2020年、アメリカのアンカレッジに『ナイフヘッド』が来襲します。激戦にて、ロー
リ・ベケット(チャーリー・ハナム)の兄が戦死します。
PPDCは、怪獣の度重なる来襲にイェーガー計画を一旦中断して、世界の湾岸部に巨大な
防護壁『命の壁』を建造します。
ローリも兄を亡くした傷心から、壁建築で働いていました。そこにペントコストが、イェー
ガー『ジプシー・デンジャー』の第1パイロットとして、
呼び戻しに来ました。ローリはパイロットに戻る事になり、そこで、イェーガー・パイロッ
ト志望者のマコと出会います。
とても高いパイロットの資質の持ち主ですが、過去の両親の死のトラウマがあり、ペントコ
ストから、イェーガー搭乗を止められてました。
ですが、訓練を重ねてマコの実力を知るローリは、ペントコストに彼女と組みたいと進言し
ました。
PPDC研究室では、ニュートン・ガイズラー(チャーリー・デイ)が、怪獣の脳と自らの
脳をドリフトさせるのに成功します。
怪獣達をクローン複製し、操り、侵略を繰り返しする異次元生命体を見ました。このままで
は、地球存亡の危機です。
最後ラストの結末
ついに怪獣の出口である太平洋プレートを壊す方法を見つけました。
それは、太平洋に出来た扉に爆弾を落として、扉を閉めるというものでした。
ローリとコンビを組むマコがその任務をすることに、スタッカーは猛反対します。
しかしマコは折れず、ローリとその任務へと飛び出していきます。
しかし、その途中でメンバーたちは残酷な事実に直面します。
実は、この作戦は、爆弾を落とすだけではなく、怪物と共にその異次元への穴に飛び込んで、内部から爆弾を爆発させる必要があったのです。
結局、その役割を買って出たのは、ジプシーとスタッカーのコンビでした。
マコは反対しますが、彼らはそれを聞き入れませんでした。
実はスタッカーは幼少期のマコを怪獣の手から守り、彼女を引き取って、実の娘の様に育て上げて来たのです。
仲間の制止を振り切って、ジプシーとスタッカーは爆弾をもって、次元の穴へと飛び込んで行くのでした。
そして巨大な爆発と共に、異次元への穴はその扉を閉じていきました。
マコとローリーの機体は、爆風に飲まれ流されて行き、機体は水上へと浮かび上がりました。
長く続いた怪獣達との果たし合いに決着をつけて、2人はジプシーとスタッカーのことを思いながら、作戦基地へと戻っていきました。
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日本愛炸裂、日本カルチャーの趣向の極み。
巨大生物の『KAIJU』=怪獣の名称だけも、デル・トロ監督が如何に怪獣に魅了されて
いるのがうかがえます。
冒頭の海からの怪獣出現シーンも監督は『パシフィック・リム』のコメンタリーで葛飾北
斎・富嶽三十六景/神奈川沖浪裏のイメージと語っています。
『パシフィック・リム』には巨大ロボットを操作する等、日本人には馴染み深い要素が凝縮
されています。監督の日本愛はエンドロールでも証明されます。
『本多猪四郎に捧ぐ』日本が世界に誇る怪獣…1954年公開『ゴジラ』の監督です。冒頭
の海からの怪獣が出現シーンもゴジラへのオマージュでしょう。
『尊敬するラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のように日本に移住するのが夢』そう語るデ
ル・トロ監督でした。