TVアニメ「東のエデン」は2009年4月から6月まで、全11話放送されました。
謎の多い人物が繰り広げるサスペンスドラマになっています。
この記事では、アニメのあらすじと、最終回ラストの結末、キャラと声優、諸説版を紹介しています。
東のエデンのあらすじ
不思議な男性との出会い
2010年11月22日の月曜日、日本各地に10発のミサイルが撃ち込まれる「迂闊な月曜日」と呼ばれる事件が起こりました。
しかしこの事件は、一人も犠牲者も出さなかったことから人々はすぐに忘れてしまいました。
それから3ヶ月後。大学の卒業旅行でアメリカに出かけた森美咲は、ホワイトハウスの前でとあるトラブルに巻き込まれます。
そんなピンチを、記憶を失くした全裸の日本人に救われます。
滝沢朗と名乗るその男性が手にしていたものは、拳銃と82億の電子マネーが入ったノブレス携帯電話という奇妙な携帯電話。
それは、12人の日本代表を選抜しセレソンと名付け、ノブレス携帯を与えられて、繰り広げられるセレソンゲームの一端でした。
不可思議に思う咲ですが、その事件から彼と行動を共にするようになります。そして徐々に彼と、そしてノブレス携帯電話の謎が明らかになっていきます。
まもなく滝沢は、自分がセレソンゲームに参加させられている12人のうちの1人だと知ります。
そのゲームでは、100億円を好きなように使って閉塞感漂う日本を救うことが課せられていました。
とこらが、最初にゴールした1人以外は殺されるというゲームです。
このノブレス携帯を使えば、国家権力を動かすほどの依頼もできます。
そして、日本に対するミサイル攻撃もそのゲームによるものだったのです。
さらに、資金を使って何を買ったかは逐次他の11人に通知されるようになっており、セレソン同士の妨害工作も許されていました。
咲は大学のサークル「東のエデン」の仲間と滝沢を引き合わせます。
そして、ゲームの進行状況が見えてくると共に、滝沢が何者であるかが明らかとなっていきます。
咲は滝沢を理解しようとして、滝沢も咲の思いに応えようとします。
そして、再度のミサイル攻撃から人々を守ろうとするのでした。
最終回ラストの結末
平澤の誘導で映写室まで辿りついたエデンのメンバーは監視カメラで全裸のニートたちを見てみました。
すると、彼らはケータイを掘り返しているのでした。そこには、みっちょんのノートパソコンを持つ人もいました。
一方、平澤に咲は、滝沢が記憶を消すに至った顛末を説明します。
「迂闊な月曜日」ので犠牲者が出なかったのは、滝沢が動いたためで、そのため彼にミサイル発射疑惑がかかってしまったのです。
そこで、それらを収拾するために滝沢が全ての手を打ったあとに、自分の記憶を消したのでした。
滝沢がいない今、自分たちだけでミサイル60発を阻止するには、みっちょんのノートパソコンが必要でした。
そしてみっちょんのノートパソコン奪還のために平澤と大杉は、携帯だけ持って全裸潜入作戦に出発します。
ニート軍団に潜入した平澤たちはノートパソコン奪取には成功しますが、よそ者とバレてしまいます。
ニートたちから逃れた咲たちは板津のデータを分析して、ミサイルの目標に豊洲が含まれていると知ります。
そんなときエデンメンバーとニート軍団の携帯へと一斉送信されてきたのは、滝沢からのメッセージ動画だったのです。
そこでは、生き延びるために屋上に集まるように、との指示でした。
豊洲ではニートが屋上に殺到します。
咲たちは脱出もままならず、かろうじて動いていたエレベーターに乗り込みます。
そして、そこに現れたのは、さっき動画を送ってきた滝沢朗でした。
滝沢は一人で行こうとしますが、が手を出し、その手を握って一緒に走っていきます。
そして滝沢は、60発のトマホークに立ち向かうのでした。
空に閃く爆発、そしてすべてが終わったあとで、滝沢は言います。
「ちぇ、このメリーゴーラウンド、ゴールデンリングがついてねぇや。」
てっぺんの王冠が失われ、傷つき傾いたメリーゴーラウンドはまるで日本の姿を現しているようでした。
東のエデンのキャラと声優
美咲や朗の紹介と担当の声優は?
滝沢 朗(たきざわ あきら)
記憶を失っており、気が付いたときには携帯と拳銃を持って全裸でホワイトハウス前にいた謎の男性。
明るく前向きな性格で、言葉が通じない外国人や引きこもりのニートでさえも味方にしてしまう不思議な魅力を持っています。
声優は「黒子のバスケ」黄瀬涼太役など多くの有名作品に出演している、木村良平さんです。
森美 咲(もりみ さき)
卒業と就職を間近にした大学4年生。本作のヒロインで、両親を事故で亡くして以来、実家のパン屋を継いだ姉夫婦と一緒に暮らしています。
控えめな性格ですが、思い切った行動をすることも。
声優は「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ役など、多くの作品に出演されている早見沙織さんです。
Amazonプライム無料お試し登録東のエデンの評価と感想
評価の高いノイタミナ枠のアニメ
東のエデンは、社会派アニメとして評価が高く、ノイタミナ枠の名作ともいわれています。
第14回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門受賞を始めとして、東京国際アニメフェア2010・第9回東京アニメアワード優秀賞テレビ部門など多くの章を受章し、今も愛され続けている作品です。
アニメは衝撃的な出会いから始まるストーリーで、いっきに視聴者の注目を集めました。
ストーリーが進むにつれて謎が深まる、凝ったストーリーも魅力の一つです。
前半でしっかりと世界観に惹き込み、その後の展開を期待させるような作りで、最後までいっきに見たくなるようなアニメです。
また、現在の日本の社会問題へのメッセージ性もあり、テーマ性もある作品であると高い評価を得ています。
東のエデンの小説
小説版はどんな作品?
小説版東のエデンは、監督である神山健治さん自らが手掛けています。
ストーリーは、完結編となる劇場版のもの。
アニメや映画には描かれていない小説版のオリジナルエピソードも描かれているので、アニメと合わせて読まれてみるのもおすすめです。