久米田康治先生による週刊少年マガジン連載のコミック「さよなら絶望先生」が原作です。
レトロ調の世界の中、些細なことで「絶望した!」と嘆く糸色 望(いとしき のぞむ)先生が、生徒達とともに日々騒動を巻き起こすブラックコメディです。
2007年~2009年の間に、第一期~第三期までテレビアニメ化され、OVAも2本制作された人気タイトルです。
さよなら絶望先生のアニメ
耳に残りすぎる歌詞に注目
第一期のオープニングテーマ「人として軸がぶれている」を歌うのは、『大槻ケンヂと絶望少女達』です。
大槻ケンヂ氏が作詞、歌唱したことで大きな話題となりました。
当時、ニコニコ動画などの動画サイトで大流行していたので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
さよなら絶望先生の主なキャラクター
個性豊かな生徒たち
絶望先生の受け持つクラスには、ポジティブを通り越して電波な言動が目立つ風浦 可符香(ふうら かふか)をはじめ、個性的なメンバーばかり。
極度の加害妄想少女、何事も自らの「きっちり」にそぐわないと気が済まない完璧主義者、故郷を追われてどこかの国からコンテナに乗って不法入国した少女…など、先生の絶望に拍車をかける(!?)ような、クセの強い生徒ばかりです。
Amazonプライム無料お試し登録さよなら絶望先生のあらすじと最終回ネタバレ
衝撃の展開、張られていた伏線
春、希望に胸を膨らませていた風浦可符香。
彼女は何事もポジティブにしかとれない少女でした。
その彼女が、桜の木で首をくくる、何事もネガティブにしかとれない男、糸色望と出会います。
この二人は、出会ってはいけなかったのです。しかし、望は可符香の高校の新しい担任の先生でした。
望が受け持った2のへ組は、望や可符香だけでなく、負けず劣らず癖の強い問題な生徒ばかりがいました。
些細なことで「絶望した!」と嘆く望、そこにへ組の生徒達が絡み、日々騒動を巻き起こします。
ラストの結末がショックすぎる
ラストで明かされる衝撃の事実…それは、風浦可符香という生徒は実在していなかったということでした。
作中たびたび描かれる回想シーンで、「赤木杏」という少女が登場しています。
実は、絶望先生のクラスの女生徒たちは皆、この「赤木杏」からドナー移植を受けていたのです。その移植された臓器に宿る記憶から、全員が、「赤木杏」という人物の幻覚を見ていたのです。
臓器提供者については「風浦可符香」という仮名で聞いていたことで、「風浦可符香」という存在しないはずの幻想を、移植を受けた全員で作り上げてしまっていた…。
というギャグ漫画とは思えぬ衝撃の展開と、ラストで一気に回収される伏線。
ギャグ漫画にありがちなゆるっとした終わり方ではなく、衝撃的な展開と、当初から張られていた伏線に思わず、良い意味で「やられた!」と思わせられるような作品になっています。