映画「レザボア・ドッグス」は映画監督としてクエンティン・タランティーノの初監督作品です。
1991年に製作されたのアメリカ映画ですが、この作品で監督をしたタランティーノはパルプ・フィクションで一躍有名になることになります。
この記事では、映画のあらすじ、感想と評価について紹介しています。
悪事には裏切りがつきものというなんともおぞましい世界を描いていますね。
レザボア・ドッグスのあらすじ
先の読めないダイヤモンド強盗作戦、裏切りものはだれだ?
緊張感の途切れないストーリー展開が見ものです。
舞台はロサンゼルス、黒ずくめの8人の男たちがダイヤモンド強盗計画を実行します。
8人のうち6人はそれぞれ、ホワイト、オレンジ、ブロンド、ピンク、ブルー、ブラウンと色の名前でお互いを呼び合っています。
残りの2人はエディとジョーの親子コンビ。
マドンナが歌う「ライク・ア・ヴァージン」の歌詞の意味をめぐり、会話をしながらの朝食後に計画は実行され、ダイヤモンドは手に入りますが仲間の一人が撃たれてしまいます。
危機を脱出したメンバーたちですが違和感を感じはじめます、警察の動きがはやすぎるのです。
そこで犯罪者として経験豊かなピンクが言います。
「この強奪計画は警察のおとり作戦だった」と。
最後ラストの結末
ピンクの経験では、警察がやってくるのが早すぎたからです。
やがてそのブロンドが倉庫へやってきて、彼はナッシュという若い警官を拉致していました。
そして、ホワイトとピンクはおとりかどうかを知ろうと、ナッシュを拷問します。
ブロンドと怪我をしたオレンジ、それにナッシュだけが倉庫に残されます。
ブロンドはナッシュの耳をカミソリで切り落とし、全身にガソリンをかけ、火をつけようとします。
その時、床に臥せっていたオレンジがブロンドを撃ち殺します。
オレンジはおとり捜査官でした。
エディたちに、オレンジはブロンドが裏切ったと説明します。
ところが、エディはナッシュを撃ち殺し、オレンジの説明の嘘を見抜きます。
ジョーが到着、3人が銃を撃ち合いジョーとエディは死亡し、ホワイトも重傷を負います。
結局ピンクがダイヤモンドを持って逃走します。
裏切られたと感じたホワイトはオレンジを殺そうとしますが、そこへ警察がやってきます。
降伏するように警官が声をかけたとき、倉庫内で銃声が響き渡るのでした。
レザボアドッグスの感想と評価
これぞタランティーノ、裏切りとバイオレンス、人間の本性を描く
バイオレンス映画監督として不動の人気を誇るクエンティン・タランティーノですが、その原点としてとても良くできています。
犯罪と銃と捻りのきいた会話演出はこのころからもうすでに出来上がっていたのです。
残酷な描写も多々ありますが、時間の流れを行ったり来たりしながらキャラクターの個性と魅力を観客に見せる演出は一見の価値ありです。
何気ない会話のなかにキャラクターの人物像が出されています、とてもクールな作品です。
Amazonプライム無料お試し登録レザボア・ドッグスの監督と脚本
監督も脚本も出演までするタランティーノ!
ビデオ屋の店員が奇才に転身、デビュー作にしてクールな作品を作ります。
監督になるまではいろいろな仕事をしてきたタランティーノですが、ビデオ店での仕事で彼の中でなにかが目覚めたようです。
映画「トップ・ガン」を借りにきた客にゴダールのビデオを借りさせるなど、映画への情熱は監督になる前からあったらしく、この作品では監督だけでなく脚本と出演までしています。
全体としてテンポがよくグイグイと引き込まれる脚本はタランティーノならではの持ち味です。
観た人が口をそろえて言う感想がカッコいいということです、コードネームで呼び合うギャングたちは、ただただクールの一言!
奇才の源流を味わうために、おすすめの一本です。