映画「はじまりのうた」2013年公開のアメリカで製作された音楽映画です。
最初は全米5館のみの上映が、口コミで上映館が増え1300館にもなり、同時期に公開された「トランスフォーマー/ロストエイジ」を抜き、スクリーン・アベレージ第1位を獲得した人気作です。
近いところでは、邦画の「カメラを止めるな!」のような映画だったのですね。ニューヨークを舞台に、音楽業界に生きる人々を余すことなく描かれた秀作です。
この記事では映画のあらすじ、監督とキャスト、映画の中で流れる音楽の紹介をしています。
擦った揉んだがあった映画の制作らしいですが、それなりに楽しいエンターテインメント作品になっています。
はじまりのうたのあらすじ
出会いと別れが織りなすドラマ
恋日同志のデイヴとグレタ。共同制作した曲が映画の主題歌に採用されたことからニューヨークにやってきた二人。
やがて二人は、すれ違いの生活が多くなりディブの浮気が原因で、グレタは別れることに。グレタは、旧友のスティーヴの勧めでライブハウスのステージで一曲披露しますが、乗らない気分でやったためか客へは全く受けませんでした。
そんな彼女を観ていたダンは、彼女の才能を見出し一緒にアルバムを作ろうと持ち掛けます。
ダンは、クビにされたディストレスト・レコード社長のサウルに掛け合いますが、無下に断られてしまいます。
スタジオでレコーディングできないなら、ニューヨークの街角で野外録音に挑む二人にまちうけていたのは、、。
最後ラストの結末
それから二人はニューヨークの色々な場所で録音をします。
そこには、曲だけではなくニューヨークの色々な雑音も録音されてしまいますが、それを曲の一部として録音をしていきます。
最初は不安が多かった二人ですが、楽しんで曲を録音するうちにお互いを知るようになり、仲良くなっていきます。
その中である日、デイヴから彼女に会いたいという連絡がきます。
そして、デイヴは自分の新曲を聞かせますが、彼女は曲本来の魅力がなくなったと彼に言います。
やがて、デモCDの録音が終わり、ダンとグレタはそれを会社にもって行きます。
それを聞いた会社側はアルバムは絶対売れるといって、契約を持ちかけます。
しかし、グレタはまずダンを会社に復職させてと提案をします。
デモCDを録音する間に、こじれていた娘との関係も回復し、ダンは仕事に戻ります。
ところが、最終的に契約すると思っていた彼女は契約をしなかったのです。
そして、オンライン上にダンと作ったアルバムを公開したのでした。
はじまりのうたの監督とキャスト
監督とキャストは
監督と脚本は、ジョン・カーニー。代表作はアカデミー歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」です。
・シンガーソングライターのグレタ:キーラ・ナイトレイ
・音楽プロデューサー ダン:マーク・ラファエロ
・ダンの娘 ヴァイオレット:ヘリ―・スタインフェルド
・グレタの元恋人 デイヴ:アダム・レーヴィーン
・グレタの友人 スティーヴ:ジェームズ・コデーン
・ディストレスト・レコード社長のサウル:ヤシーン・ベイ
・ダンに見いだされた大物ミュージシャン トラブルガム:シーロー・グリーン
・ダンの元妻で、ヴァイオレットの母 音楽ライターのミリアム:キャサリン・キーナー
はじまりのうたの音楽
音楽マニアにもお勧め
ジョン・カーニー監督は、元ロックバンド(ザ・フレイムス アイルランド)のメンバーをやっていたほどの音楽通なので、並々ならぬ拘りが感じられます。
そして、グレタの元恋人 デイヴを演じたアダム・レーヴィーンは、人気ポップスグループ・マルーン5のボーカリスト。
主役のグレタを演じたキーラ・ナイトレイが、ギターを演奏しボーカルを披露。
ファンにはたまらないシーンでしょう。ただ、ジョン・カーニー監督には不満だったようで「スーパーモデルとは、二度と仕事しない。」との発言もありました。
まぁ、元バンドマンの監督には納得出来なくとも素人には十分満足できるレベルに仕上がっています。
落ちぶれたダンは、中年男の哀愁にあふれています。愛車は、かなり古くなったジャガーMk10。
いい味出しています。儲かっていた時に高級車を買っていなかったのは、クルマに無頓着な性格からなのでしょうか。